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カーシェアリング事業者を系統でマッピング&分類してみた

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カーシェアリングサービスを分類してみると…

2010年以降、急成長を見せ、今やステーション数1万2,913ヵ所、登録台数2万4,458台、会員数108万5,922人(2017年3月現在)を数えるまでに市場が拡大したカーシェアリング。

参考:わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移

「必要な時に、必要なだけ使える」という利便性の良さや、煩わしい手続きを行うことなくネットから予約するだけで利用できる手軽さなどがユーザーの心をつかみ、まだまだ右肩上がりの成長が期待されるカーシェアリング市場ですが、その内容を見ていくと、まず運営会社によって大きく3つに分類できます。

1つ目はメーカー系で、Honda EveryGoや1月15日からサービスが始まる日産のe-シェアモビが相当します。2つ目はコインパーキング系。これには黄色い看板でおなじみのタイムズカープラス、三井のリパークを拠点としたカレコ・カーシェアリングクラブが挙げられます。3つ目は、オリックスカーシェアやニッポンレンタカーカーシェアリングなどのレンタカー系になります。

いずれも事前に会員登録さえ済ませておけば、10~15分ごとの課金のみで利用でき、ガソリン満タンでの返却が不要という点では共通していますが、細かい部分を比較していくと、実は運営会社による違いもあったりします。より自分のニーズに合ったカーシェアリングを探すには、それぞれの特徴を知ることが大事なのです。以下、3つに分類したカーシェアリングのメリットとデメリットを見ていきましょう。

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メーカー系カーシェアリング事業社のメリット&デメリット

自動車と運転免許証
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メーカー系でカーシェアリングを提供しているのは現状Hondaのみで、2018年1月15日より日産もサービスをスタートします。Hondaが展開するのはHonda EveryGo(エブリゴー)、日産はe-シェアモビになります。

参考:Honda EveryGo

参考:日産e-シェアモビ

メーカー系カーシェアリングにおける最大のメリットは最新モデルを利用できることでしょう。Honda EveryGoではN-BOX、N-ONE、N-WGNといった軽自動車から、FIT HYBRID、フリード HYBRID、VEZEL HYBRIDまでが用意され、e-シェアモビでは話題の新型リーフとノートe-Powerをラインナップしています。

いずれも最新の運転支援システム(Honda SENSING/日産プロパイロット等)を搭載した車種が揃えられ、日常ユースにおいてそれを実際に体感できる他、クルマの使い方からドライブ中のトラブル対応までオペレーターによる24時間365日のサポート体制が敷かれるなど、いざという時の安心感がメーカー系ならではと言えます。また、ICカード運転免許証を会員証の代わりに活用。専用会員カードが不要な上、予約したクルマに搭載された機器にICカード運転免許証をタッチするだけでドアロックを解除できるなど、利便性の高さにも注目です。

一方、サービスが始まってまだ間もないこともあり、Honda EveryGoもe-シェアモビも拠点数の少なさがデメリット。そのエリアも狭く、Honda EveryGoは東京と神奈川(横浜)からスタートし、2017年12月にやっと大阪に拠点ができたばかりです。e-シェアモビも同様に東京、神奈川、静岡、大阪、兵庫、京都など、まずは大都市圏が中心になっています。しかし、いずれも他の都道府県にも順次拡大していく予定なので、利便性が向上していくことは間違いないでしょう。

尚、日産e-シェアモビは7月末日まで月額基本料0円(通常1000円)、利用時に2回まで、時間料金15分無料(75分以上の利用時)というキャンペーンも実施しています。Honda EveryGoに続くメーカー系カーシェアリング第2弾として、今後の展開に注目したいです。ちなみに、Honda EveryGoは月額基本料金が無料です。

コインパーキング系カーシェアリング事業社のメリット&デメリット

コインパーキング3
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現在、国内におけるカーシェアリングの牽引役を務めるのが、コインパーキング(時間貸駐車場)から派生したタイムズカープラスとカレコ・カーシェアリングクラブです。タイムズカープラスは全国主要都市でステーションを展開し、その数や登録車数において国内最大級を誇るパーク24グループが、カレコは三井のリパークでおなじみの三井不動産リアルティが、それぞれ運営するカーシェアリングになります。

コインパーキング系のメリットは何と言っても拠点数の多さに尽きます。カーシェアリング主要5社(タイムズカープラス、オリックスカーシェア、カレコ、カリテコ、アース・カー)が展開する1万1793拠点(2016年12月現在)のうち、タイムズカープラスとカレコの2社だけで、なんと83%にあたる9,808拠点を占めているのです。拠点数が多いということは、それだけ利用しやすいということに他なりません。

参考:カーシェアリング市場動向(2016年総括版:主要5社)

また、タイムズカープラスはコインパーキングだけに留まらずコンビニエンスストア、全国54店舗(2016年8月現在)のサークルKやサンクスを貸出し拠点とするなど新たな動きを見せていますし、山手線内エリアでは業界最多クラスのステーション数を誇るカレコは大阪、京都、兵庫など関西圏エリアでサービスエリアを拡大しています。

参考:“タイムズカープラスが使える「サークルK」「サンクス」”が北海道・東北に登場!

デメリットは料金体系がやや複雑なことで、特に6時間以上にわたって利用する場合、レンタカーよりも割高になる可能性があることです。タイムズカープラスもカレコも6時間以内の利用ではクルマを使った時間のみが課金の対象ですが、6時間を超えると1km走行する毎に15円が追加されます。もちろん、6時間を超える利用が予め分かっているならば、6時間パック、12時間パック、24時間パックなどのプランも用意されているので、事前に自分の使い方と照らし合わせ、料金をシミュレートしてみることをオススメします。

レンタカー系カーシェアリング事業社のメリット&デメリット

木の車と電卓
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オリックスカーシェアに続き、2017年9月からニッポンレンタカーもカーシェアリングのサービス提供を開始。どちらもレンタカー会社が手掛けている点で共通しています。

ニッポンレンタカーカーシェアリングは、まだ東京と神奈川で計4拠点のみなので今後の展開に期待ですが、オリックスカーシェアの一番のメリットは、レンタカー会社が運営していることを活かし、長時間の利用において業界最安クラス(2017年3月現在)の料金が設定されている点にあります。デラックスクラスのワゴン車が24時間8,000円で利用できる他、パック料金の組み合わせによって最も安い料金が自動適用されます。

参考:オリックスカーシェアのココがおトク

たとえば、週末に24時間、郊外へのドライブ(100km未満)にコンパクトカーを借りることを想定してみましょう。レンタカーの場合、オリックスレンタカーはフィット(SAクラス)が8100円、ニッポンレンタカーはアクア(E-Sクラス)が1万908円となり、別途ガソリン代も必要になります。

それに対してカーシェアリングの場合、タイムズカープラスの日産ノートが9,380円、カレコの新型ノートが8,300円、オリックスカーシェアのアクアは7,500円と、最も安く利用することができます。もちろん、この料金にはガソリン代も含まれているので、特にレンタカーに比べると数千円も費用を抑えられるわけです。

一方で、オリックスカーシェアは利用時間に関わらず1km走行する毎に15円が加算される方式が採られており、走行距離が延びるほどに利用料金も増える傾向にあります(個人Aプランのゴールドステージは3時間まで、プラチナステージでは6時間までの利用時に距離料金が無料)。近所への買い物や家族の送迎などで2時間ほどの利用であれば、コストパフォーマンスに優れていると言えますが、往復で数100km走ることが事前に分かっているのであれば、カーシェアリング他社やレンタカー会社を含めて、利用料金の比較検討を行ってみることが得策だと思います。

ちょっと変わった個人間カーシェアリングもあり!

夕暮れの自動車
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上記の分類には属さないカーシェアリングとして挙げられるのが、DeNAが提供しているAnyca(エニカ)。これは個人所有のクルマをシェアしようというものです。

参考:Anyca

会員数9万人、登録車は3,500台以上というAnyca(エニカ)最大のメリットにして、前出3つのカーシェアリングと大きく異なるのは、個人所有車ゆえ趣味性の高いクルマが揃っていることに尽きるでしょう。その車種、実に600以上を数えます。つまり、移動のための手段あるいは荷物を運ぶための道具という一般的なカーシェアリングに対して抱かれる考え方はそこになく、純粋にドライブを楽しみたい人に支持されています。また、利用する側からすれば、「わ」ナンバーでないのも魅力の一つだと思います。

逆にデメリットは、登録車のエリアに大きな偏りがあることです。3,500台ある登録車のうち、最も多い東京都が1,376台、次いで神奈川県466台、以下、大阪府254台、千葉県と埼玉県が各226台と、上位5都府県で全体の70%以上を占めているのです。その点において、拠点数や登録台数を増やし、日本全国どこでも利用しやすいことを目指している他のカーシェアリングとは一線を画していると言えるでしょう。また、個人所有のクルマだけに、よほど運転に慣れている人でない限り、気軽には借りにくいという心理的なハードルもあります。

尚、利用料金は10~15分単位で数百円が課金される一般的なカーシェアリングに対して、Anyca(エニカ)では1日単位が基本。つまり、レンタカーに準じていると考えればいいと思います。

まとめ

この記事では、カーシェアリング各社の分類を行い、それぞれのメリットやデメリットについて紹介しました。

カーシェアリングのカーステーションを探したり、レンタカーやカーシェアリング会社との料金比較ができる『カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH』にアクセスしてみることをオススメします。

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