ちょうどいいサイズが人気のミニバン、ホンダ フリード

5ナンバーサイズ（全長4700mm、全幅1700mm以下）でありながら3列シートを備えた使い勝手が人気のコンパクトミニバン。その中でもホンダ・フリードはしっかりと座れる3列目シートを備えていて人気の高いモデルです。「ちょうどいい」というキャッチフレーズが有名ですが、まさに大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズが魅力です。

そのフリードは2016年の秋にフルモデルチェンジを行っているのですが、このたびその新型がカレコ・カーシェアリングに導入されました。一体どこがどう変わったのか、まだ旧型も選ぶことができるだけに、気になりますよね。では、その進化具合をちょっと調べてみましょう。

新型フリードは全長で50mm長くなり、室内は90mmも長くなった

先代フリードはホンダらしい、スマートなモノフォルムが特徴でしたが、新型もそれを継承したスマートなデザイン。最近のホンダ車に共通する、翼を拡げたようなソリッド・ウイング・フェイスによって斬新な雰囲気に溢れています。

ボディサイズは新型の全長が50mm伸びて4265mmとなっていますが、全幅は5ナンバーサイズギリギリの1695mmである点は変わらず。ホイールベースも2740mmで変更はありません。伸びた50mmの長さは、2列目と3列目のスペース拡大に充てられており、新型は1列目シートから3列目シートまでの間隔が先代より90mmも伸びているので、座った時の膝前の空間には明らかに余裕が増えています。

インテリアではシート間隔が広がってウォークスルーで車内移動がよりラクに

1列目シートの左右間隔も新型になって50mmも増えているので、実際に乗った時の広々感はかなり向上しています。この1列目シートの間隔がひろがると、シートの間を通ってリヤシートに移動する“ウォークスルー”がやりやすくなるのです。

全高は先代より5mm低くなっていますが、2列目と3列目の頭上空間は広々としています。運転席は視点が高く、非常に運転がしやすいのがポイント。シートの高さ調整の幅も広いので、小柄な人でも運転しやすいでしょう。

新型フリードの特長はより広くなった室内、さらにフロアが低くなって乗降性も◎

フリードには2列目シートが独立2座の6人乗りもありますが、カレコ・カーシェアリグが用意しているのは2列目シートがベンチタイプの7人乗り。新型は1列目シートの背もたれが薄くなったので、2列目の広さが増しています。3列目はコンパクトなボディサイズからは想像できないほどしっかり座れるのは先代も新型も同様です。

3列目シートは左右独立して跳ね上げて収納できるので、５名乗車なら驚くほど広いラゲッジスペースが生まれます。この3列目シートの格納作業も、新型の方が軽い力でできるようになっています。また、新型のラゲッジルームの開口部地上高は335mm。これは先代よりも185mmも低いのです。これなら重い荷物を乗せるのもラクにできますね。

新型は最先端の安全機能を搭載

最近のクルマには必須となった予防安全機能は、やはり新型の方が進んでいます。“ホンダセンシング”はミリ波レーダーと単眼カメラによって前方の障害物や人などを検知、ステアリングを振動させて知らせてくれたり、いざとなれば自動ブレーキが作動します。

また、車線の外にいる歩行者を検知して、クルマがそちらへ行きそうになると警告を発し、それでも進路が変わらないとステアリングを歩行者を避けるように、逆の方へ切る！ 力を加えたりなど、様々な安全機能を搭載しています。

新型は、先代に対してボディのねじり剛性を22%も向上させています。ミニバンは開口部が大きいのでボディの剛性を高めるのが難しいのですが、新型フリードは運転していてもしっかり感が明らかに向上しています。サスペンションもリヤ側に＜液封ブッシュという高価なパーツを使用して、安定感のある乗り心地を実現しています。

新旧フリードは、どちらもハイブリッド仕様がラインナップ

エンジンは新型と先代のどちらも1.5Lの直列4気筒を登載しています。そしてやはりどちらにもハイブリッドがラインナップされますが、カレコ・カーシェアリングで借りられるのは、どちらも通常のガソリン車です。ちょっと惜しいですね。

新型はパワーが131ps、トルクは155Nmで、アイドリングストップも備えており、JC08モードで19km/Lという好燃費を実現。先代は16.6km/Lですから、燃費性能はかなり向上しているといっていいでしょう。

未来感覚溢れるインパネは使い勝手もよし

インパネは、上下2段として奥行きの深さを強調した先代モデルも、古さをまったく感じさせない洗練された雰囲気。新型はメーターがデジタルになり、天地を薄くてして視界を確保。さらにナビを独立させたところが最近のトレンドをうまく取り入れている感じですね。

ドリンクホルダーなど、収納部を多く備えているのは新型も旧型も同様です。日常での使いやすさは、どちらもほとんど差がないほど高いレベルだと言えるでしょう。

新型フリードはカレコ・カーシェアリングのみに配車

人気車のフリードだけに、タイムズカープラス、オリックスカーシェア、カレコ・カーシェアリングのすべてがフリードを用意しています。このうち新型をラインナップしているのはカレコ・カーシェアリングのみなんですね。機会があれば、新型と先代を乗り比べてみるのも面白いかもしれません。

タイムズカープラスでは15分206円、オリックスカーシェアでは15分200円、カレコ・カーシェアリングでは10分150円で借りることができます。ちなみにオリックスカーシェアでは先代のハイブリッドもラインナッしています。

他にもカーシェアとレンタカーの情報は、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)で調べてみましょう。