令和の時代は猛暑からのスタートに
ここ数年猛暑が続いていますが、令和元年となり初めて迎える夏は30℃どころでは済まないような35℃以上もの厳しすぎる暑さが予想されているようです。
今年の夏の暑さには2つの特徴があると予想されており、一つには、すでに5月にその現象が出ているのですが、早い段階から全国各所で真夏日よような暑い日があるということです。5月26日には、北海道の佐呂間(サロマ湖周辺)では何と北海道の最高記録となる39.5℃を記録しました。
5月に北海道で40℃近い気温になるとはまさに想定外です。また、帯広でも同日には38.8℃、旭川では34.3℃を記録しています。何度も言いますが5月です。
ちなみに、5~6月の40℃というと赤道に近い中東あたりの気温となります。北海道では4月でもスキーができるところは多くありますが、激しすぎる気温の変化が令和の時代にやってきています。
今年の暑すぎる夏のもう一つの特徴は、厄介なことに5月からすでに始まっている猛暑が長く続くと予想されていることです。おそらくは9月になってもまだまだ暑いということでしょう。
ここ数年の猛暑で、クルマ生活での暑さ対策をしている人は多いでしょうが、もう一度暑さ対策を見直しておいたほうがよさそうですし、仮に暑さ対策がまだという場合には、是非この機会に検討するようにしたいものです。
今年は気をつけたい、缶が膨張、ライター爆発、車内放置
猛暑対策をする前に、意外と見落としがちとなる猛暑による車内事故にはどんなものがあるのか、昨年発生した事故を事例に見直してみましょう。
2018年7月には、埼玉県で史上最高気温となる41.1℃が観測されており、同様に東京都青梅市では40.8℃が記録されました。これにより熱中症で倒れる方が急激に増えて、残念ながら死亡に至るケースも出ていました。
SNS上では車内温度が60℃を超えていたという報告が多数ありましたが、本年もそれと同等レベルか、あるいは超えるような暑さが予想されています。
ここまで温度が上昇すると、昨年の例で行くと、車内に放置にておいた缶コーラや制汗スプレーの缶が膨張してしまって爆発の可能性があったのではという報告も多くされています。これ以外にも、バーベキューで使用したガスボンベやライターなども車内放置していると爆発するという危険性もあるでしょう。
さらに、ダッシュボードなどに飾りとして置いていた人形やアクセサリーが溶けてしまったという事例も多く報告されていました。
猛暑対策というと、通常は人体の熱中症対策が重要と考えますが、今年の場合には車内の環境にも十分注意が必要ということでしょう。
令和元年の暑すぎる夏対策
車内環境
人体への対策の前に、まずは車内の環境から整えておきましょう。上記のように、ジュースなどの缶類、制汗スプレー、使い残しのガスボンベやガス缶、ライターなどは車内に放置しないようにしておきましょう。また、飾りとしてのアクセサリーや人形なども車内に置かないようにしましょう。
基本的には、猛暑の時期には車内に余計なものは置かないということを心がけたいところです。
屋外駐車には必需品のサンシェード
猛暑日には、なるべく屋内に駐車するようにしたいものですが、物理的な問題から炎天下の屋外に駐車するケースも出てきます。こんな時に備えて用意しておきたいのがサンシェードです。
フロントガラスの内側に貼るサンシェードは、日差しが入るのを防ぐだけでなく、ダッシュボードの温度上昇や劣化も防いでくれます。すでに準備している人も多いでしょうが、猛暑の時期の必需品といえるでしょう。
熱や紫外線からお肌を守るウィンドフィルム
窓ガラスの内側に貼るウィンドフィルムは、紫外線からお肌を守るだけでなく、太陽の熱もしっかり吸収して車内の冷気を保ってくれます。チャイルドシートに赤ちゃんを乗せる場合には特に気を使ってあげたいものです。
また、ウィンドフィルムは、スモーク加工のため車内のプライバシー保護にも役立つアイテムです。外から見た場合の見栄えも良いですよね。
もちろん、運転席と助手席の窓ガラスは透過率70%以上を確保することが法律で決められていますので、フロントガラスをスモーク加工することはできません。
最近では、お肌のガンを気にする人が急増していますので、今年もウィンドフィルムは大人気となりそうです。
大切な水分補給
これは、炎天下でのドライブに限ったものではありませんが、脱水症状は熱中症の原因になりますので、休憩とともにこまめに水分補給することを心がけましょう。
車内を効率よく冷やす3つの対策
炎天下にクルマを屋外に放置していた場合には、車内温度は相当上昇していますので、クルマに乗るや否やエアコンをつける人が多くいますが、それでも、そのまま車内にいると汗びっしょりになりがちです。
実は、外の気温よりも高くなっている車内温度を下げようとして、エアコンの温度を一番下にしてファンを最大限に回しても、涼しくなるには結構な時間がかかってしまい、ほとんどのケースでは汗が吹き出してしまうことになります。
すでに、車内温度が相当上昇していると思われる場合には、エアコンの前に車内の熱を外に出すことを考えましょう。
ドアを開け閉めして熱を逃がす
最近はあまり見かけませんが、以前はよくやっている人を見かけたものです。非常に古典的な方法ですが、クルマのドアを開けたり閉めたりすることで車内の熱を外に逃がすことができます。
ドアの開け閉めにより、外の空気を車内に送り込むと、車内の熱気は1か所だけ開いた窓をめがけて逃げていきます。外の気温よりも車内温度のほうが高い時には、この方法は非常に有効となります。
トランクまで全開する
トランクに荷物がある場合などは、そこに熱がこもってしまうこともあります。こんな場合には、トランクまで全開することで車内の熱の逃げ道ができて熱を逃がすことができます。
エアコンを外気導入モードにする
運転しながら熱を車外に逃すには、エアコンの外気導入モードを利用します。普段から利用している人も多いでしょうが、内気循環モードでエアコンを利用しても、最初のうちは熱い空気が循環するだけなので、最初は必ず外気導入モードにして外の空気を車内に取り入れるのがポイントです。
外の気温のほうが低い場合には、エアコンと合わせて外の冷たい空気を取り込むことで、素早く熱を下げることができます。
また、炎天下でハンドルやベビーチェアーなどが熱くなっている場合には、保冷剤や冷却スプレーを利用するようにしましょう。
まとめ
今年も夏が近づいてきましたが、相当な猛暑日が続くことが想定されているようです。備えあれば憂いなしで、しっかりと暑さ対策を行っておきたいものです。
最近では、カーシェアリングサービスを利用する人も多いでしょうが、カーシェアリングサービスは、カーステーションが時間貸し駐車場が多いという特徴上から、炎天下にクルマが放置されることも考えられます。日中利用の際には、カーステーションの環境を考えてクルマを借りるようにするとともに、上記の対策を頭に入れておくとよいですね。
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