運転中にウトウトしてしまったことはありませんか?
眠気覚まし豆知識クイズ
長距離走行の際に利用することの多い高速道路ですが、トイレ・食事・買い物などで休憩できるSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)は目安として何キロおきにあるでしょう?
A:SA=150km、PA=50km
B:SA=75km、PA=20km
C:SA=50km、PA=15km
(答えは後ほど)
運転中についウトウトしてしまいヒヤリとしてしまって経験はありませんか?
近年SAS(睡眠時無呼吸症候群)が注目されていますが、このような病気ではなくても日常的に居眠り運転を引き起こす危険性は多くあります。
せっかくの楽しい家族旅行の帰りに居眠り運転による事故のニュースを聞くと、多くの人は心を痛めずにはいられないと思いますが、この危険性は誰にでも起こりうる話であり、現にヒヤリとして「ああ助かった」と思った経験は多くの人が経験しているのではないでしょうか。日常的に起こりうる居眠り運転には明確な原因があり、原因を知ることで眠気覚ましに有効な対策をとることができます。
知っておきたい運転中の危険信号
飲酒運転やスピード違反とは異なり、居眠り運転は取り締まりにくいものであり、ドライバーの意識の高さが事故防止のためには非常に重要となります。
運転中にこんな兆候(サイン)が現れたなら、危険信号であることを認識して休憩をとるようにしましょう。
このサインが出たら休憩所で休憩しましょう
・あくびがでる
・目がしょぼつき瞬きが増える
・運転中に身体を動かしたくなる
・姿勢が悪くなったり、シートベルトが邪魔に感じる
・前の車との車間距離が気が付いたら狭くなっていた
これらのサインは居眠り運転の早期発見に繋がりますので、無理せずに休憩をとることでほとんどの居眠り運転による事故を防止することができます。
こんな時にはすぐに車を止めましょう
・道路の中央線を踏む
・速度が速くなったり、遅くなったりする
・センターラインを越えるほどふらつく
・意識が飛ぶ
・停止線で止まれない
すでに居眠り運転になっている可能性が高い状態で、周りの車から見ても「あの車やばいぞ、居眠り運転しているのでは!」とみられ車が離れていくような状態です。このような状態であれば安全を確認してしかるべきところに速やかに停車しましょう。
眠気の理由
眠気をもようすにはそれなりの理由があり、事前に注意することで眠気を最小限に抑えることができます。
・睡眠不足による眠気
前日寝不足の状態の際にはなるべく運転しない、やむを得ず運転しなければならない場合には休憩をいつもより多くすることが大切です。
・満腹な状態からの睡魔
旅先などでおいしいものを食べて、さあ帰ろうという際の運転は注意が必要で、特に車の家族などの同乗者が寝ていたりするとドライバーも強烈な睡魔に襲われえることになります。食後に少し時間をとるか、いつもより休憩を多くとるようにしたいものです。
・単調な道が続く場合
高速道路など単調な道が続くことが多くありますが、変化がないというのも眠気に襲われる原因となります。
・疲れがたまった時
帰省先や旅行からの帰り道はただでさえ疲れた状態での運転となりますが、さらに休日利用の場合の渋滞は疲れがたまる原因となります。
・話し相手がいない場合
話し相手がいると眠気におそわれることもすくなくなりますが、1人で運転する場合には注意が必要です。もちろん、だからといって運転中に誰かとスマホで話すというのは違反行為ですし、かえって注意力散漫となり逆効果となります。
眠気を防止する7つの方法
1.カフェインを取る
夜にコーヒーを飲むと眠れなくなる。昔から言われていますが、コーヒーに含まれるカフェインには脳を覚醒させる作用があります。ただし、コーヒー1杯のカフェインで眠気がなくなるわけではなく、運転をやめてサービスエリアに入り、コーヒーショップでコーヒーを購入するという行為全体が重要です。
2.ガムを噛んで顎を動かす
ガムを噛んだりして顎を動かすことは、脳の覚醒を促す作用があるといわれています。ミント系の刺激のあるガムなども多数ありますが、眠気があるときのスッキリ感は重要です。煎餅などの堅いものだとさらに効果が期待できますが、食べ過ぎないようにほどほどにするとよいです。
3.顔を洗う
冷たい水などで顔を洗うと交感神経が刺激されて目が覚めてきます。特に、冬などの寒い時期に車内で暖房をかけていると眠たくなることもあり、顔を洗ったり窓を開けたりして体を冷やすと効果があります。
4.窓を開ける
駐車して休憩をとることが難しい場合に即効的に効果のある対策としては、窓を開けるなどして車内の空気を入れ替えることが有効です。何度もこの方法で眠気覚ましをした人も多いでしょう。ただし、一時的な効果ですから、それほど時間を空けることなく休憩をとるようにしたいののです。
5.会話をする
助手席に誰か乗っている場合には、話をすることで脳を活性化させることができますので、眠気を感じるようであれば適度に話をすることが有効です。一人の時には、好きな歌を歌うという方法もあり、歌を歌いながらリズムを取りますので脳の活性化に繋がります。
6.運転する時間帯を考える
通常は睡眠時間である深夜時間帯の運転はもちろんのこと、データ的に居眠り事故の多い午後3~4時ころの運転には注意が必要です。人間の体内リズムの中で最も眠気が生じやすい時間帯が午後3~4時といわれており、事実、居眠り運転もこの時間帯に多く発生しています。
君子危うきに近付かずで、このあたりの時間帯での運転は避けたほうが無難ですし、旅行計画の際にはこの時間帯を外して移動するようにしたいものです。
7.休憩(仮眠)をとる
一時的に眠気を覚ましたり、気を紛らすことで脳を活性化することはできますが、疲れがたまっている場合などにはやはりしっかりと時間を取って休憩したいものです。急いでいる場合や、疲れているからこそ早く目的地に到着したいという気持ちもあるでしょうが、急がば回れで休憩をとったほうが良いケースがほとんどです。
眠気にはリズムがある
眠りと覚醒の生態的リズムには代表的な3つのリズムがあるといわれており、これを理解しておくことで居眠り運転しやすい時間帯を避けることができます。
1.概日リズム(24時間)
約24時間周期のリズムでは、午前2~4時前後に眠気のピークが来るといわれています。
2.概半日リズム(12時間)
12時間周期のリズムでは、午前、午後の2~4時に眠気のピークが来るといわれており、これは居眠り運転の多い時間帯とほぼ符合します。
3.超日リズム(2時間)
約2時間周期のリズムのことで、2時間連続で運転すると疲れがたまったり、眠気が出てくることがあります。
眠気のリズムから行くと、午前、午後の2~4時前後は要注意時間帯であり、2時間連続で運転した場合には休憩をとることが望ましいということになります。
まとめ
冒頭のクイズの答えは、高速をよく利用する人なら簡単にわかったかもしれませんが、CのSAは50km、PAが15kmとなります。(目安であり必ずしもそうであるというわけではありません)
居眠り運転を避けるための様々な対策を見てきましたが、重要なことはこまめに休憩をとるということで、高速道路でもこれだけ多くのSA、PAがありますので安全運転のためにも有効に利用したいものです。
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