マツダ、昔は地獄、今や天国?
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マツダ地獄…
昭和世代の方なら耳にしたことのある言葉では?
それは、一度マツダに乗るとマツダに乗り続けないとならない…
つまり、新車販売時における値引き(=下取りの前借りと考えます。)が大きいため、結果、世の下取り価格は悪くなるため、下取りを無理やり高く設定するマツダ正規ディーラーで、また次のマツダ車に乗り換えし続けるしかできなくなる連鎖を表す言葉。
とはいえ、下取り価格が想像以上に悪くなるため、逃げ道としてのマツダ車に乗り換えるのが嫌になったユーザーらはやはり当然逃げていくことになります。もはやディーラーでは何台も乗り換えてくれた本来のマツダファンである上顧客が他ブランドに流れた…営業がフォロー不足だ何のかんの言われる瞬間でもあります。
そして営業マンは、自分に言い訳をするんです。
「あんだけしてやったのに」
「こっちの苦労もわからないあのお客がイケない」と。
うーん、違います。
「やっとお客様が本質に気づいた」だけなんです。
「自分が買うべきクルマはこれじゃない」って。
だから同じことが繰り返されるんだよ♪?
それ位、大幅な度を越えた値引きは諸悪の根源だったりします。
たとえば、今の輸入車ブランド、特に欧州プレミアムブランド系。「カタログの値段は何なんだ」レベルの値引きをしてくれています。誰も得をしない地獄を自ら創り出しているとしか言えません。
だから販売店は絶対に値引きをすべきではないし、客は客で絶対値引きをせがむべきではない。
それに気づいた最初のメーカーがレクサス。
自身のブランド価値と収益を守るために値引きは絶対しない。したとしてもほんの少しばかり。
そしてマツダ。
諸悪の根源を見つめなおし、真摯にブランドを見つめなおし、真剣に車づくりを見つめなおしました。
その結果生まれたのが今のCX-5から始まる新たなシリーズ。
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実は地獄を作り出しながらも昔からデザインには定評のあったマツダ。
その昔、もはや伝記な逸話とでもいえそうな、ドイツのNSU(現在のAudiの前身となる一社)が商品化できず、放り投げたロータリー技術を市販化した技術力のあるマツダ。
例えば、バブル時代~バブル後期の頃に高級チャンネルであったユーノスブランドで販売したNA型ロードスター。
正面の表情は能面から、ドアノブが過剰に小さいのも茶室の間を開ける所作や緊張感を表現するため。リアコンビネーションランプは江戸時代に両替商が使用した分銅からインスパイアされるなど随所に日本らしさが表現され、そのリアコンビネーションランプに至ってはMoMAに展示・永久収蔵されるほどの逸品。
そして同時期に登場したFD型RX-7、ロータリーエンジンを搭載し、零戦の軽量化技術からゼロ作戦を合言葉に軽量かつ高剛性の車体を作り上げた技術。
これら、元から持つ強みを安売りすることなく、強みをさらに磨き上げ、評価を受け、そのバックボーンからブランド化に成功した昨今のマツダ。
まさに地獄から這い上がり天国へと会社が一丸となり到達したわけでありますよ。
そして、売れまくっている(た)、最新CX-30をはじめ、この新たな流れをつくったCX-5、そして7人乗りCX-8の一連のCXシリーズ。
Audiのネーミングのように、モデル名の頭にアルファベットではじまる「A〇」や「Q〇」と同様、CXの後の数字が簡単に言うとサイズやランクを表し、共通のデザイン言語『魂動』をテーマに車づくりをしています。
マツダの強みは、もちろん随所に。
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内燃機関を勉強したことのある人間であれば、凄さがわかるSKYACTIVE技術も(話すとめちゃくちゃ長くなるので割愛!)魂動デザインも安全技術も全部入り。極めて当然な事ですが、しきりに宣伝していたドライビングポジションの適正化もバッチリ。それでいてCX-8なんかSUVなのにしっかり7人乗れます。(3列目に183センチある筆者も乗れました)
素晴らしい。
なんといいますか、すごく向上心というか商品に対する熱意を感じるメーカーです。
そんなCXシリーズはカーシェアでも大人気
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デザイン性や商品価値も高く燃費もいいSUVであるCXシリーズはかなり人気者です。
Drive go Searchで調べると、カレコやタイムズカーシェアリングやオリックスレンタカーなどこぞってCXシリーズを拡充しています。
特にCX-8は北米で販売されているCX-9を除くと国内ではCXシリーズ内トップモデル。
サイズは4900×1840×1730とかなり大型。でもそう見えないのはデザイン性が極めて優秀だからといえますね。
そして7人乗り、と、ミニバンユーザーからの乗り換えもにらんだピープルムーバーとしての性格をもちつつも、街中の走行でディーゼルモデルならば15~16km/リッターという筆者のグランドチェロキーの2.5倍ほどの低燃費性能をもっています。
褒め過ぎました。
唯一難点だったのは、初期のMAZDA Connect。噂では、恐らくコスパを重視した結果のハンガリー製だったようでして、地図がデタラメなど最悪の評判であったらしいです。まあ、こちらもOSのアップデート対応されたのでほどなく悪評はおさまりつつありますが。
ネーミングも明らかに2013年Audiの8V型A3から始まったAudi Connectの丸パクリの声があり、デミオもAudi 8X型A1内装そっくり。とAudiを相当意識しているものと思われる、などというのは憶測が過ぎますでしょうか。
ネガポイントを差し引いてもマツダCXシリーズは、コストパフォーマンス抜群
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実は、車両価格は国産車両のなかでも高級な部類に入りますが、欧州コンパクトカーと比べるとミドルグレード程のレンジです。
アルファードなどの国内高級ミニバンよりは安い。
それでいて所有満足度は良好。
駐車場問題がクリアできるならば、積極的に選んでしかるべきパッケージングです。
あくまでも駐車場問題がクリアできるなら。
そう、背の高さがなかなかクリアできないのです。
でも所有しないならそんなの関係なし!一昔前のコンパクトカー並みの燃費でみんながハッピーになれるCXシリーズ、それは天国への階段!上ってみませんか!? 頑張って駐車場さがしましょう。
それでも難しいときは、借りるならコスパ最強のマツダCXシリーズをどうぞ。