沖縄のレンタカー事情

観光地として知られる沖縄ですが、綺麗なマリンブルーの海、温暖な気候、おいしい食べ物、そして多くの観光客をもてなすリゾートホテルなどを目的に、毎年多くの観光客が訪れています。

以前と異なるのは、沖縄というと米軍基地ということから、日本人観光客以外にはアメリカ人が多いというイメージでしたが、最近では、中国をはじめとして韓国、台湾などのアジアからの観光客の多さに驚くことになります。

もちろん、日本人にも大人気で、特に女性には大人気の観光エリアとなっています。気になる、沖縄の交通事情は、那覇空港から那覇市内まではモノレールがありますが、首都圏のようにJRや地下鉄、私鉄は存在しませんので、バス、タクシー、レンタカーなどを利用することとなります。

はじめて那覇空港に降り立った人は異様な光景を目にしますが、沖縄ではレンタカーが観光客に大人気で、那覇空港に降り立つとレンタカー業者の多さにびっくりしてしまいます。それもそのはずで、1本しかないものの島を縦断する高速道路を利用すると多くの観光地に簡単に行くことができるのです。

そんなことから、沖縄を旅行する日本人観光客は事前にネットでレンタカーを予約しますので、那覇空港がレンタカー業者さんで混雑してしまうことになっているのです。

低コストで利用できる沖縄のレンタカー

沖縄のレンタカーが大人気なのは、観光に便利というだけではなく、そのリーズナブルな価格設定にもあります。多くの観光客が2泊3日以上での旅行となりますので、レンタカーの借入期間も2～3日以上となります。

本土（特に首都圏）で2～3日以上の利用となるとそれなりの料金がかかりますが、沖縄の場合には沖縄価格となり、大変お安く利用できます。沖縄の地場レンタカー業者は格安レンタカー業者といってよく、他の大手レンタカー業者もそれに近い価格に合わせています。

また、沖縄独自のサービスも多く提供されており、人気なのがNOC補償料込みのサービスやガソリン満タン返しの必要ないサービスなどとなり、日ごろはそれほどレンタカーを利用しないような人でも安心して利用できるようになっています。

価格的には、例えばコンパクトカーの場合のモデルケースで、2泊3日の旅行で3日間利用して8,000円～9,000円、NOC補償料が1日540円というところです。満タン返し不要のサービスにしても驚くほど低コストで利用することができます。

沖縄のレンタカーは軽自動車やコンパクトカーが大人気

沖縄の道路を走っていると、あちらこちらに「わ」ナンバーや「れ」ナンバーのクルマを見かけますが、沖縄ではレンタカーの急増により、2015年2月に「わ」ナンバーが枯渇しており、全国的には数少ない「れ」ナンバーが登場しています。

しかも、見かける「わ」・「れ」ナンバーの大半が軽自動車もしくはコンパクトカーで、移動に便利で女性や運転初心者の方でも運転しやすい軽自動車やコンパクトカーが大人気となっています。

コンパクトカー自体は全国的にも人気車となっていますが、沖縄では、島を縦断している高速道路でもスピードを出しているようなクルマは珍しく、そもそもスピードの出るクルマは必要ではなく、移動するのに便利なクルマのニーズが高いのです。

また、燃費の良さはもちろんのこと、女性に大人気の沖縄ですから、女性の利用者が多いという特殊事情もあるでしょう。

稀にあるケースでは、成人男子の方が連休などを利用しての沖縄旅行でコンパクトカーを予約すると、レンタカー業者の担当者のほうから、料金は同じで構わないので、レクサスなどの高級車とクルマをチェンジしてもらえないかと提案されることもあります。

軽自動車やコンパクトカーについては、繁忙期はほぼ枯渇状態となりますが、高級車などについては空きがあることも多く、運が良いと（？）このような提案を受けることも少なくはありません。

沖縄のカーシェア事情

首都圏を中心に急拡大しているカーシェアリングサービスですが、当初は短時間利用にメリットがあるカーシェアリングと考えられていましたが、あまりの利便性の高さに長時間利用のニーズも増えてきており、これまでレンタカーを利用していた人たちもカーシェアを利用するケースも増えています。

レンタカー天国といっても良いほどの沖縄でのカーシェア事情はどうなっているのでしょうか？

なにしろ、カーシェアが日本で急成長したのはここ数年の話で、しかも首都圏の時間貸し駐車場を中心に発展しているという事情がありますので、他の地方同様に沖縄でも2016年あたりまではカーステーションの設置数は数えるほどでした。

提供されていたのは、那覇市内の中心街と大型リゾートホテルの駐車場のみという状態で、試験的に導入されているという感じでした。

ところが、2017年以降からは急ピッチでカーステーションの接地が進められており、2018年6月時点では122か所にカーステーションが設置されています。設置されているのはタイムズカープラス101か所、オリックスカーシェア20か所、カレコ1ヵ所となっています。

ちなみに、最大手のタイムズカーシェアの場合には那覇市95か所、沖縄市4か所、糸満市2か所設置されています。

沖縄のカーシェアの利用用途とは

沖縄でも首都圏と同様に遅ればせながらカーシェアリングサービスのカーステーション数が急増していますが、沖縄でのカーシェアの利用用途としては通常利用なのか、それとも観光客の利用が増えているのでしょうか？

参考までに、他の九州地区での最大手のタイムズカープラスのカーステーション設置数を見てみると、トップは福岡県ですが、沖縄は熊本県と並んで101か所の2位となっており、他の地域と比較するとカーステーションの数が多い傾向にあります。

ちなみに、同じ人気観光エリアの長崎県40か所、宮崎県は20か所、佐賀県に至っては5か所という状況ですから、沖縄が重要拠点として考えられていることが見て取れます。

これらのことから推察してみると、一部については観光客の利用を目的としてカーステーションが多く設置されていると考えるのが自然でしょう。

那覇空港から那覇市内まではモノレールを利用して、那覇市内の繁華街にあるホテルに宿泊、観光のため移動用としてカーシェアリングサービスを利用する人が多いと考えられます。タイムズカープラスの場合には2018年6月中には2か所のカーステーションが新規オープン予定で、今後ますます増えていく傾向にあります。

まとめ

レンタカー天国ともいわれる沖縄では、多くの観光客がレンタカーを利用していますが、軽自動車やコンパクトカーに人気が集中する傾向にあります。また、この1年ほどでカーシェアリングサービスも急増しており、観光客用として今後ますます増えていくと考えられます。

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