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短時間のレンタルが可能、手続きも不要という手軽さがカーシェアリングの魅力
クルマを持たない生活を選択する人が増えていますが、そんな生活の味方となってくれるのがカーシェアリングですよね。10分や15分単位でクルマを借りられる、しかも会員になればカードをかざすだけの簡単作業でOKというのですから、便利なことこの上ありません。
以前はクルマを借りるといえばレンタカーでしたが、レンタカーは借りられる時間が最小でも6時間からであったり、借りるたびに面倒な手続きが必要であったりするのがデメリットでした。
カーシェアリングの月額基本料金は、その月の利用料金から引かれるので実質的には無料
便利で手軽なカーシェアリングですが、レンタカーと比べるとマイナスポイントもあります。その代表的なものが月額基本料の存在でしょう。金額はカーシェアリング事業社にもよりますが、カレコ・カーシェアリングクラブとオリックスカーシェアだと980円、タイムズカープラスだと1,030円です。
学生はこの月額基本料がかからないプランもありますが、基本的にカーシェアリングの会員になるとこの月額基本料を毎月必ず支払わなければいけません。
ただし、各社とも「その月の利用料から月額基本料を差し引く」というサービスを行っているので、例えば月額基本料が980円のカーシェアで月に3000円利用した場合、支払額は980+3,000=3,980円から980円が引かれて支払額は3,000円となります。つまり、月額基本料は実質無料となるのです。
まったく使わない月でも月額基本料金は必要
しかし、注意しなければいけないのはカーシェアリングを全く利用しなかった月でも、月額基本料は支払わなければいけない、ということです。
毎月1,000円以上は必ず利用する、という人はいいですが、たまにしか使わないという人にとってはこの月額基本料は結構な負担となってきますよね。何しろ年間だと1万円以上になりますから。
月額基本料の全くかからないカーシェアリングってないの?と思ったあなたに朗報です。実は、月額基本料ゼロのカーシェアリングがあるのです。
月額基本料金ナシ、会員証もナシというのがユニークなHonda EveryGo
それがHonda EveryGoです。これはHondaが東京と大阪、そして横浜で展開しているカーシェアリングで、月額基本料はありません。だから、まったく利用しない月は1円もかからないのです。
もうひとつの大きな特徴は、会員証が存在しないこと。ユーザーは自分の運転免許証をクルマのカードリーダーにかざすだけ。そう、運転免許証が会員証代わりなのですね。
ネットでの登録時には免許証の写真データを送る必要がありますが、会員証を持ち歩かなくていいというのは、便利ですよね。うっかり会員証を忘れてクルマに乗れない、というトラブルも防げます。
最低料金は8時間利用分から。カーシェアリングなのにレンタカーのようなHonda EveryGo
このHonda EveryGoはカーシェアリングですが、他のカーシェアリングとの違いの1つは、最低料金が8時間利用(最短貸出し時間は15分、8時間より前に返却ももちろんOK)だということです。
8時間以降は15分単位となりますが、短時間の送迎や買い物に、という使い方はちょっと向いていないかもしれません。カーシェアリングだけど長時間での使用を前提としている、言うなればカーシェアリングでありながらレンタカーのようなシステム、という感じですね。
このHonda EveryGoとレンタカーの料金がどう違うのか、もっと具体的に比較してみましょう。
8時間の利用ならレンタカーよりもHonda EveryGoが圧倒的に安い
Honda EveryGoには多くのHonda車がラインナップしていますが、コンパクトカーのフィットハイブリッドを8時間借りて100km走るとしましょう。その場合、レンタル料金が4,780円、そして距離料金が1kmあたり15円なので15×100=1,500円となり、合計6,280円です。
一方レンタカーの料金を調べてみると、一般のレンタカーのフィットハイブリッドクラスの車両の一般料金は6時間約8,200円です。さらにレンタカーはガソリン満タン返却なので、100kmだとリッターあたり20km走るとしても約5Lのガソリンが必要なので1Lあたり140円で計算すると700円となり、合計8,900円。
2,500円以上もの差で、しかも利用時間も2時間も長いのですから、Honda EveryGoの方が圧倒的にお得ですね。
レンタカーとHonda EveryGoの損得境界線はどこになる?
一般的なレンタカーのレンタル時間は6時間単位なので、次は12時間で200km走る場合をシミュレーションしてみましょう。
例えば、一般のレンタカーのフィットハイブリッドクラスのレンタル料金は12時間約9,200円で、ガソリンを11L入れると1,540円となり、合計10,740円です。Honda EveryGoは8時間以上の料金は15分あたり75円なので、4,780+1,200円で合計5,980円。これに距離料金が15×200=3,000で合計8,980円となり、まだ1,700円以上もHonda EveryGoの方がお得です。
では、損得境界線はどこになるのでしょう?上記条件で走行距離を加算していくと、403kmでようやっとレンタカーが12,021円、Honda EveryGoが12,025円と逆転してきます。
しかしながらHonda EveryGoは、いわゆる事故等の免責補償が無料で付いてきます。レンタカーでは、免責補償は別料金となっていることが一般的で、一般のレンタカーでも約1,000円/1日かかります。これを鑑みると、走行距離528kmを越えない限りはHonda EveryGoが安くなり、無理のない日帰り旅行であれば、Honda EveryGoを選んでおけばお得になるでしょう。
ちなみに日帰りで走行距離528km以上は、行って帰ってくるだけになるハードスケジュールになると思いますので、無理のない余裕を持ったドライブ計画をお薦めいたします!
無理な使い方をしなければ、レンタカーよりHonda EveryGoがお得
今回は人気の小型エコカー、フィットハイブリッドクラスで比較してみましたが、一般的な日帰り旅行程度ならレンタカーよりもHonda EveryGoの方が安いと思ってよいでしょう。24時間の長時間利用でも、計算上走行距離が300km*までなら、やはりHonda EveryGoの方がお得です。もちろん、レンタカーの事業社や車種・キャンペーンにもよりますが。(* 301kmでHonda EveryGoと一般のレンタカー(免責込)が同じ価格で14,095円となる計算でした)
かなり長距離のドライブに出かけるのなら、レンタカーを選んだほうがお得になるパターンもありますが、子どもを連れてほどよい距離の郊外の大型ショッピングセンターや、ホームセンターでゆっくり過ごすなど使い方から、24時間ゆとりあるプチ旅行のような使い方でもHonda EveryGoの方が安く済むようです。
使う時間や距離を考えて、どちらがお得かをよく考えてみるといいですね。お近くのカーシェアリングやレンタカーの料金比較は、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)で調べてみましょう。