有人ガソリンスタンドのメリット・デメリット
ガソリンスタンドには、セルフ方式と昔ながらの有人方式の2つのタイプがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
消防法の改正など規制緩和が進む中、セルフ方式中心なるのかと思いきや、有人のガソリンスタンドも数多く残っています。
セルフ方式のほうが、人件費などの固定費を抑えられる分、ガソリン代の安くできますので有利なようにも思えますが、有人ガソリンスタンドのメリットとデメリットにはどのようなものが考えられるのでしょうか。
有人ガソリンスタンドのメリット
・車に乗ってるだけで、サービスを受けられるので楽
・タイヤの空気圧を見てもらえる(有料のところもある)
・洗車の拭き上げサービスがある
・エンジンの調子を見てもらえたり、オイルの状況を調べてもらえる
・信頼できるサービスの良いフルサービスの店が近くにあると、給油から車検まですべてまかせられる
有人ガソリンスタンドのデメリット
・給油目的で来ているのに他のオイルチェックなどのサービスを勧められることがあり断るのが面倒
・店員の技術レベルに差があるケースがあり、言われるがままにしていると想定以上のコストと時間がかかる
有人スタンドではなく、セルフスタンドを利用する人の多くは、これらの店員とのやり取りが面倒であると感じている人が多いのではないでしょうか。ガソリンを入れるために来店しているにもかかわらず、こちらの都合は無視してオイルの交換などを勧められますので、必然的にセルフスタンドを選択することになります。
最近ではだいぶ減ってはいますが、強引な過剰サービスがトラウマになってセルフガソリンスタンドを使い続けている人も多いのではないでしょうか。
セルフスタンドのメリット・デメリット
セルフガソリンスタンドが登場したころは、物珍しさとともに有人ガソリンスタンドよりもガソリン価格が安いということでセルフガソリンスタンドを選択する人が多かったのですが、今ではガソリン価格自体はそれほど変わらないものとなっています。
むしろ、セルフガソリンスタンドを選択するのは、有難迷惑ともいうべきお節介なサービスを避けたいという人がほとんどではないでしょうか。
セルフガソリンスタンドのメリット
・有人ガソリンスタンドよりもガソリン代が安いことが多い
・店員によるお節介なサービスを受けなくて済む
・24時間営業しているケースもある
セルフガソリンスタンドのデメリット
・車に詳しい店員が在籍していないこともある
・空気圧を見たい場合に、自分でやらないといけない
・窓が汚れていても自分で窓ふきしなければならない
給油が目的の時や洗車のみが目的の場合には、店員と接触する必要のないセルフガソリンスタンドを選択する人が多いでしょう。その反面、空気圧やオイルを見てほしい場合には自分でやらなければいけないケースもあります。
有人ガソリンスタンドの収益源とは
基本的には、セルフも有人もガソリンスタンドの収益源に違いはありませんが、有人ガソリンスタンドの場合には、サービスステーションという考え方で給油のみならず、普段のメンテナンスから車検、あるいはレンタカーの手配までフルサービスを受けることができるところも増えています。
ガソリンスタンドとしては、ハイブリッド車が増えるなどエコカーが増えたことや他店との競争が激しいなどの理由から、収益を確保するのが厳しくなってきており、コスト削減が可能なセルフ方式か、車関連サービスならすべてガソリンスタンドで提供するというフルサービス方式に2分化されています。
確かに以前には、必要なないサービスを押し売りに近い形で購入させられるようなこともありましたが、ネット社会の現代ではそんなことをやろうものなら一気に客離れが進みますので、お節介な過剰サービスは減少しています。
過去のトラウマでどうしても有人スタンドは避けたいという場合には、一部の店舗でやってくれるようなオイル交換日を記載したシールを貼っておくことで、本当に交換すべき時期が分かりやすくなります。
現在のフルサービスを行う有人ガソリンスタンドでは、給油・洗車・メンテナンス・タイヤ交換・車検・自動車保険などの車に関するすべてのサービスを提供するサービスステーションとして収益を上げています。
これに対して、セルフガソリンスタンドを利用する人の一般的なスタイルとしては、給油はセルフガソリンスタンドで、メンテナンスや車検はカーショップもしくは格安チェーン店、保険はネット通販というところでしょうか。
ガソリンスタンドの問題点
平成29年7月に経済産業省が発表した全国のガソリンスタンド(給油所)数は、31,467ヵ所となっており減少傾向に歯止めがかかることはなく、ピーク時と比べると約半分という状況で、斜陽産業といっても良いくらいです。
高度成長時代の車を所有することがステータスであった時代から、新たなカーライフの選択が増え、またエコカー全盛時代となったことでガソリンスタンドは、ますます収益化が難しい時代となっています。
加えて、カーショップや格安チェーンの整備工場なども増え、ガソリンスタンドを利用するのは給油のみという人も多くなっています。
さらには、ピーク時にガソリンスタンドを開業した人たちの高齢化、ガソリンスタンドの地下の給油タンクの交換問題などもあり、斜陽産業となりつつあるガソリンスタンドを新たに始めようとする人よりも、廃業する人のほうが圧倒的に多いという状況です。
当面、減ることはあっても増えることは期待できないガソリンスタンドですが、近所に信頼できるガソリンスタンドがあると助かります。
一時期は、過剰サービスを避け、カーショップや格安チェーン整備工場を利用する人が増えていましたが、ガソリンスタンドでも同様のサービスを受けられるケースも増えており、評判の高いガソリンスタンドには週末は行列ができることも多くあります。
今後、電気自動車(EV)が標準化し、自動運転が可能となる時代がやってくる中で、給油の場としてプラットフォームとしてのポジションを守れるのかどうか、ガソリンスタンドの今後が大いに注目されるところです。
まとめ
ガソリンスタンドには、セルフ方式とフルサービス方式の2つの種類がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあり、ニーズに応じて使い分けられています。
以前には、有人ガソリンスタンドでの半ば強引ともいえるお節介な過剰サービスもありましたが、最近ではかなり減少していますが、過去のトラウマが原因でセルフを利用し続けている人も多くいます。
新しいカーライフが提供されている昨今では、ガソリンスタンドは給油のみ、メンテナンスや車検はカーショップや格安チェーン整備工場を利用する人も増えていますが、これに対応して同様のサービスを提供するガソリンスタンドも増えてきています。
ピーク時から約半分になったガソリンスタンド(給油所)数の減少傾向は続いており、EVや自動運転が主流になる時代にガソリンスタンドがどうなるのか注目されています。
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