今話題のカーシェアリングは所有するよりも得なのか?
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これの損得。難しい話題ですねー。
何をもって得とするか、何をもって損とするか。まさにユーザーサイドのサジ加減次第なわけなんですけれど、私はこのカーシェア記事を書きながら言うのもなんですが…
『まず買いましょう』派です。
取り繕うわけではないですが、『買ってから借りましょう』派が正解ですかね。
買わないとわからない大切さと楽しさ、責任があるからです。
これは買った者にしかできない体験、経験であって、他人の物を借りる時にも確実に使い方に反映されるのです。
自分の車にするときは考え、悩み、見に行き、さらに悩み、大きな決断の上で購入するものです。
それによって手元に届くまでのワクワク感や、代替えの場合は今までの車が消えてなくなる喪失感、思い出される思い出は借り物では絶対に味わえません。
しかし一台ですべて賄うのは正直無理。
そんな時に『借りる』選択肢が出てきていいのでは?
と考える次第です。
損得金勘定で見る、借り得?買い得?
残念ながらこの世の中の8割5分の悩みは『金』で解決できます。まちがいなく解決できます。
愛は金じゃ買えない。とか『~は金じゃ買えない』などという声も聞こえそうですが、あくまでそれは1割5分でしょう。大方8割5分の悩みが解決した上でさらにあれば良いものなはず。
国民所得中央値は360万円と下降の一途を辿り、自動車の販売価格は上昇。若者が買う気になるわけがありません。
では12時間6,000円のカーシェアであるヴィッツを週に3回借りて3年経った場合と、購入して初回車検で手放した場合を考えてみましょう。
単純計算で、借りた場合は、¥6,000×3日×52週×3年=¥2,808,000
280万円ですよ⁉ 280万円。立派なもんです。グレード良し悪しがあるにせよ新車価格平均で170万円位の車ですから。
では実際購入したモデルのシミュレーションはというと…
車両本体¥1,700,000+駐車場月¥15,000×36カ月+保険料(車両保険無し)¥4,000×36カ月+ガソリン代¥5,000×36カ月=¥2,564,000
何と! 税金入れても買った方が安い‼‼‼‼
さぁみなさん、お忘れではなかろうか。この車、誰のですか?
そう、あなたのです。
つまり売却した時にお金が返ってくるのです。
ヴィッツの買取平均金額は走行1.5万キロで約70万円ほどとなります。つまり3年間の保有コスト¥2,564,000-買取金額¥700,000で結論として¥1,864,000です。
つまり、使用頻度が週3日だと、3年間乗っても70万円ほども得。
その70万円で時々カーシェア、レンタカーでスポーツカーや大きなミニバンを借りたらどうでしょうか?
良い経験といい体験、両方できませんかね?できますよね。
つまり結論としては借り続けるのは損である、という事です。
賢い買い方と無理な買い方
ローン。
世代によってはいいイメージが無方もいらっしゃるでしょう。
『無理して買ったんだよ』という、それは=『ローン組んで、現金では買えない人間が買ったんだよ』という謙遜を表す言葉だった時代もありました。
でも、実はローンというのは自分のモノにした上で使う分だけ払うことのできる賢いお金の使い方の一つのツールです。
もちろんこれは現金一括で買える人、もしくは少し足りないだけという人に限った話なのですが…
今のローン、残価設定型や据え置き型といったローン元金のたとえば70%を5年で払って、最後の一回を払っていない100%-70%つまり、車体本体価格の30%を最後に残しておいて、一括で払うか、またまた再分割でローンを組みなおすか、あるいは乗り換えるか、
というローンも主流となってきました。
これのメリットは
ユーザー側メリット
・毎月の支払額が、がっつり減る(車両の70%を5年で分割払いしているため)
・新車であれば、メンテナンスや保証の効く初回車検までお金が余計に出費しない
・常に新型の車に負担少なく乗ることができる
そして、『手元の現金を残しておける』これが最大のメリットです。
良いですか?あなたの手元にある100万円、3年後に手を付けずに残しておいたらいくらですか?
そう、100万円ですよね。
それを丸々消費財の自動車にしたらどうなりますか?
当然減価償却していくわけで、3年後、モノによっては60万円とか、悪ければ40万円とかに値段、つまり価値が落ちるわけです。
それって絶対もったいないのですよ。
それをある意味、防げるのがローンなのです。これを専門用語で『期限の利益』と呼びます。支払いを猶予する期限があることによって受ける利益ってことですね。
その期限の利益を受けるために払っているのが金利なんです。
なのでローンを使う場合頭金は入れないのが正解です。(特に残価設定ローンの場合)
販売店側のメリット
・代替え商談の機会がローン満了と共に必ず創出される
・ディーラー販売店の収益として大事なメンテナンス入庫がほぼ約束される
・ローン会社からのアローアンスが見込める
何より車を売りっぱなしの状態にしない、つまりディーラー販売店としては販売した顧客の囲い込みが可能になるんですね。
その象徴に、同じメーカー、ディーラーでの乗り換え、代替えだの場合、ユーザーへ低金利を用意していたりする位です。
と、うまく使えば実にユーザーと販売店の双方にメリットがあるものです。
でも絶対やっちゃいけないのが『ギリギリの買い物』
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つまり、無理なローンです。
通常ローンは頭金きついし毎月払うのもきついけど残価を大きく残せばなんとか…と買ってしまう。
通常ローン・残価型ローンとも、もし月払いが同じなら通常ローンの頭金は残価型ローンの場合残価(お尻金ともいいます)にできます。
そう、単純に頭金がいらなくなるのです。(後述しますがメリットでもあります)。
逆に頭金が同じならば月払いは大幅に減らすことが可能です。
余力無しで購入できてしまう。これが最大の落とし穴です。
そして余力無しで購入すると車検時期に訪れる最終回支払いの方法である
・再ローン(一般的には、金利は跳ね上がる)
・査定額-残債を頭金にして乗り換え
・一括清算
を三年後に考えた場合、
・再ローンは毎月の返済金額が跳ね上がりできない
・一括で買い取るなんて到底無理
・査定額-残債、で手放してもクルマはないのに残債は残る
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仕方なくオーバーローン(残債を次のクルマのローン元金に乗せる行為)で次の車を買って今のローン支払い額に少しでも近づける。
こんなことが日常的に起きています。
こうやって車屋に骨の髄までしゃぶりつくされます。
『買えない人間が買おうとするのも問題ですが』、
『買えない人間に買えるようにしてきた』、のがなによりいただけませんね。
いつも初回車検で新車に乗り換えている皆さんの隣人の方、結構仕方なく乗っているかもですよ。
やっぱりあたりまえですが、『買えないものは買えないもの』なんです。
それなら、Drive go Searchでカーシェア、レンタカーを借りたらいいじゃないですか!
ローンの使い方はしっかり考えて便利に使ってくださいね。