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原油価格がマイナス40ドルに!マイナスってどういうことなの?

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WTI原油先物価格がマイナス40ドルって!

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WTI原油先物価格は、2020年4月20日、歴史的にも記録となるような大暴落を引き起こし、一時マイナス40ドルというかつてない最安値を付けました。

先物価格といえばゼロが最安値ではと思っていた方も多いでしょうが、ゼロを大きく超えてマイナス40ドル(引けではマイナス37.63ドル)をつけたのです。

マイナスとなったのにはいくつかの理由があります。今回、WTI原油先物5月物が4月20日が決済日ということもあり、ここでいったん決済する必要があったのです。

ところが、決済したいのにゼロ円(無料)でも引き取り手が存在しなかったというのが実情で、これは原油を保管するためのコスト負担が通常時よりも莫大に発生するという異常事態が発生していたということになります。

通常、原油は備蓄基地に保管されています。例えば、日本の場合には過去に石油ショックという困った事件があったため、一定量以上を危機に備えて備蓄することが法律で定められています。(災害などの有事の際の備蓄)

むろん、通常利用する原油についても、相当量を備蓄していますので、仮に有事の際でもしばらくは原油に困ることはないようになっています。

原油価格が下落しても、すぐにガソリン価格に反映されないのはこの備蓄分があるからです。

 

石油タンカーが石油を積んだまま洋上を彷徨っている状況

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第2次世界大戦では、石油を輸入できないことから日本は大きな犠牲を払うことになりますが、現在でも各国は原油を確保するために最大限の努力を払っています。

これほど重要な石油ですから、当然備蓄分は十分に確保していますし、原油が不足することのないような態勢が敷かれています。

ところが、そんな状況下で発生したのがまさかのコロナショックです。

この未知なるウイルスが世界中に蔓延することで、世界経済はいったん立ち止まることを余儀なくされ、多くの大都市はロックダウンや緊急事態宣言が発令され、街を走るクルマは激減し、工場も操業がストップすることになります。

つまり、コロナ感染により、世界中で原油が不足どころか余ってしまうことになったのです。

世界中の石油備蓄基地はどこも満杯状態となり、せっかくタンカーが原油を持ってきても原油を保管する場所がどこにもなく、最悪のケースでは原油を積んだままのタンカーが洋上を彷徨うなどという理屈でもあります。

このようなことから、原油価格以外の保管料金が大きな金額として発生することになり、歴史的なマイナス40ドルという価格が決済日に発生することになったのです。

 

年初からおかしな動きをしていた原油価格

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実は、年初からWTI原油先物価格はおかしな動きを見せていました。昨年末から年初にかけてガソリン価格が上昇し続けていましたが、WTI原油先物価格は非常に高い水準の状況にありました。

石油メジャーが大きな力を持っていることは周知の事実であり、価格を釣り上げているとか、様々な陰謀説がはやされていました。

ただし、最も論理的な解説としては、リーマンショック以降の世界的な低金利時代を反映した金余り状態が、株や不動産のみならず、これからは衰退すると思われる原油の価格まで上昇させた(買ってきた)と考えるほうがよいでしょう。

上がる可能性の少ない原油価格が高値圏内を推移しているわけですから、マネーゲーム以外の何物でもなかったということになります。

そんな状況で発生したコロナショックですから、WTI原油先物価格などあっという間に暴落してしまい、しまいにはマイナス価格まで付けることになったのではないでしょうか。

この動きが、WTI原油先物価格だけに起こった問題として片付けるのは簡単ですが、本当に原油先物相場だけに収まるのでしょうか?

同じことが不動産相場にも起こるのではないかと気にするアナリストは少なくありませんし、株式市場で発生しないと言い切ることも難しいでしょう。

気になるのは「有事の金」相場は上昇し続けているということです。

 

どうなるガソリン価格?

PEXELS

WTI原油先物相場でトレードしている人はそうそういないでしょうが、私たちにとって最も気になるのは家計に直結するガソリン価格です。

最近、首都圏でも110円台/1リッターのところが出てきています。100円割れという価格も現実的になってきているようです。

カーシェアユーザーにとってはガソリン代はそれほど気になりませんが、レンタカーを利用する場合には安いに越したことはありません。

マイカー所有者の中には、先を見越して、今は満タン給油はせずに、20リッターずつなど小分けに給油している人も多いと思われます。

直近のWTI原油先物相場を見ておきましょう。

TradingView

チャートは、リーマンショック時以降のWTI原油先物の週足のチャートです。(CFD取引のため、安値はゼロとなります)

現在価格は、マイナス40ドルからプラス26ドル前後まで戻してきています。強烈な投げ売りの後ですから、この辺りまでは戻しますが、ここからが問題です。

長期チャートで見ても、リーマンショック時の安値よりも安い水準にありますし、2016年の急落時の安値とほぼ同水準で、このラインあたりが強力なレジスタンスラインとなっている可能性があります。

また、今月後半にはWTI原油先物6月物の決済日も控えており、すでに7月物以降に乗り換えている(ロールオーバー)動きも見られますが、ここを狙って仕掛けてくる向きもあるでしょうから注意が必要です。

さらに、25ドル前後という水準は、米国のシェールガスの採算ラインは諸説ありますが、おおよそ25ドル前後から45ドル前後ではとみられており、25ドル前後のラインはとてつもなく重要なラインとなっています。

単純に、ガソリン価格がどうなるというよりも、ひょっとすると、WTI原油先物価格の動向はアフターコロナの世界を反映したものになるのかもしれません。

原油価格は今後戻していくのか、あるいは、またもやマイナス価格をつけに行くのか、今後の世界経済を占ううえでも重要なポイントとなりそうです。

 

まとめ

WTI原油先物価格が一時マイナス40ドルというとんでもない価格をつけました。これを陰謀論とみるか、あるいは、金余り状況の中でのマネーゲームの崩壊とみるのでは、アフターコロナでの世界の考え方が大きく違うことになりそうです。

自動車産業が100年に1度の大変革期を迎えているわけですから、その動力エネルギーとなってきた原油相場が大荒れするのももっともなことなのかもしれません。

今後はますますEV化が進むことになるでしょうし、カーシェアやレンタカーも徐々にEV化にシフトしていくことになるでしょう。

 

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