ナンバープレートにもいろいろある
最近、スーパーの駐車場に行ったら、駐車場のゲートも精算機もなくなっており、その代わりに帰る際にクルマのナンバープレートとレシートを機械に入力するシステムとなっていました。
カーシェアリング利用だったので、一瞬「ナンバープレートを覚えていない、ヤバイ!」と焦りましたが、すぐにスマホアプリで確認でき、無事に精算することができました。
普段あまり気にすることのないクルマのナンバープレートですが、ナンバープレートは国によって違いますし、国内でもクルマの種類などによって異なります。
今回は、そんな様々な種類のナンバープレートの色について見ていきます。
白いナンバープレートは
最も良く見かける白いナンバープレート、白地に緑文字といわれると、「えっ、黒文字ではなかったの?」と勘違いしてしまいそうですが、白地のナンバープレートは、自家用自動車や商用車に使用されています。
カーシェアリングサービスのクルマの多くも白地に緑色のナンバーとなりますよね。
カーシェアやレンタカーは「わ」ナンバーとなり、レンタカーのメッカ沖縄では「わ」ナンバーと「れ」ナンバーが使用されています。
自動二輪のナンバープレート
250CCを超える普通自動二輪者と大型自動二輪車のナンバープレートは、自家用には緑枠が付き、事業用には白枠が付きます。
125CC以下の普通自動二輪車と原付自転車、ミニカー、小型特殊自動車は、市区町村によって税区分ごとにナンバープレートの地色が定められています。
黄色時に黒文字のクルマとは
普通自動車の場合には、自家用車として利用する場合には白地のナンバープレートとなりますが、そういえば、軽自動車って白地ではなかったような、という方もいらっしゃるでしょう。
軽自動車に乗っている方なら、当たり前のことですが、軽自動車のナンバープレートは黄色地に黒文字となります。
営業車(事業用自動車)のナンバープレート
都心の遅い時間にクルマに乗ると、走っているクルマの7割から8割以上はタクシーというイメージがあります。
夜間にカーシェアを利用することも多い筆者のあくまで主観ですが、ひょっとするとそれ以上かもしれません。
そのくらいタクシーが多いということですが、タクシーやバスのどの事業用自動車で使用されているのが、お馴染みの緑地に白文字のナンバープレートです。
タクシーやバス以外でも、宅急便などの事業用トラックでもお馴染みです。
軽自動車の営業車は
こちらもたまに見かけますが、軽自動車の営業車のナンバープレートは、黒地に黄色文字となります。
このナンバープレートを付けている軽自動車は、貨物運送事業を行うことができます。
軽自動車で貨物輸送って、と思われるかもしれませんが、軽自動車の場合、1台から短期間で営業ナンバーが取得できますし、もちろん税金も安いなど、実は多くのメリットもあるのです。
営業車と商用車の違いとは
同じ事業用のクルマでも、営業車と商用車ではナンバープレートの色が異なります。
そもそも、営業車と商用車にはどんな違いがあるのでしょうか?
営業車とは
営業車とは、運送業や運搬業などモノや人を「運ぶことを業務」としている自動車のことで、よく「緑ナンバー」という言い方をします。
運送用のトラックや路線バス、観光バス、タクシー、霊柩車などに使用するクルマは営業車となります。
商用車とは
これに対して、コンクリートミキサー車や、消防車、救急車、キッチンカーなど、「自らが働くクルマ」の場合には商用車となり、白地に緑文字ナンバーとなります。
会社名のついたクルマ営業用のクルマも、運搬・運送することで商売が成り立つのではなく、単純に自社の製品を運ぶ場合には自家用車扱いとなります。
工事現場のトラックのナンバーは
この時期になると、夜間の道路工事が急増しますが、大きな工事現場に入っていくトラックの中には、緑ナンバーもあれば白ナンバーもあります。
運送用トラックであれば緑ナンバーのはずですが、どうなっているのでしょうか?
このケースでは、工事会社が自社で使っているトラックの場合には白ナンバー、運送業務を依頼された下請け会社のトラックの場合には緑ナンバーとなります。
工事会社から資材などの運搬の依頼を受けた下請け会社は、運送業で商売が成り立ちますので緑ナンバーで営業する必要があります。
これに対して、工事会社が資材を運ぶ場合にはその商売は発生しませんので、白ナンバーとなります。
高層マンションやビルの建設などの大きな工事現場では、下請けや孫請けなど多くの工事業者が入っていますので、白ナンバー、緑ナンバーの両方が乗り入れています。
青ナンバーとは
都心を走っているとたまに見かけるのが「青ナンバー」のクルマです。
この正体は、外交官が乗車するクルマのことです。
青地に白文字となっており、外交団用、外交団大公使館、代表部用に分けられています。
この青ナンバーについては、あまり知られていませんが、交通違反があっても適用されることはありませんし、自動車関連税を納める必要もありません。
これは、「外交関係に関するウィーン条約」で認められており、もちろん、日本の外交官にも海外ではこの条約が適用されます。
その他の気になるナンバープレートについて
一般的なナンバープレートは、ほぼ上記のものとなりますが、それ以外にもナンバープレートはいくつかあります。
気になるクルマのナンバープレートを調べてみました。
自衛隊車両(防衛省)
東名や新東名を走っていると、たまに見かけるのが大きな自衛隊車両です。
自衛隊車両のナンバープレートはどうなっているのでしょうか?
自衛隊車両は、自衛隊法114条により道路運送車両法が適用されないため、ナンバープレートも特殊なものとなっています。
「01-1234」のように、2桁と4桁のアラビア数字で構成された白地に緑文字表記のナンバープレートで、寸法の独自のものが取り付けられています。
天皇車両(宮内庁)
令和元年、天皇陛下の「即位の礼」で天皇車両(御料車)を見た人も多いでしょうが、ナンバープレートはどうなっているのでしょうか?
天皇陛下がお乗りになる天皇車両は、道路運送車両法施行規則第11条第2項に定める、一般とは異なる様式の標識が取り付けられます。
御料車というと、金の菊の紋章のプレートが思い浮かびますが、これはナンバープレートではなく、公務走行中を表す標識で、実際のナンバープレートはバンパー右上に装着されます。
まとめ
いろいろな種類のあるナンバープレートの色について見ていきました。
カーシェアリングサービスのクルマは、軽自動車でなければ、すべて白地に緑文字のナンバープレートとなります。
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