カーシェアリング

副業としての個人間カーシェアってあり?

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会社員の副業解禁時代

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「従業員の副業は約款上禁止されている」というのは、終身雇用で給料も右肩上がりの時代のお話で、大企業ですら「終身雇用は難しい」といっている現在では、多くの企業で従業員の副業が解禁されています。

もちろん、残業で稼げるという会社もあるでしょうから、その場合には、高い残業代で稼いだほうがよいでしょうが、夕方以降や休日はまるまる空いてしまうという方なら、一度や二度は副業について考えたこともあるでしょう。

ネット上には、まさに玉石混交の副業情報が氾濫しています。「1日1~2時間空いている時間を使って確実に稼げる楽なお仕事があります」との広告を見て、何だろうと調べてみたら、FXシステム取引の販売勧誘やチャットレディの募集だったり、あるいは、昔ながらのねずみ講まがいのネットワークビジネスだったりと、あまりよい情報にお目にかかることはありません。

特に、「まじめに稼ぎたい人、やる気のある人募集!」などの広告は、スキャム(詐欺)の可能性がありますので要注意です。

そんな中で、多くの方がすでに実践していたり、関心を持って検討している職種も多くあります。UberEatsなどはその好例でしょう。首都圏では、UberEatsは大活躍しています。そして、もう一つ、個人間カーシェアがあります。マイカー所有車なら関心の高い副業候補となるでしょう。

個人間カーシェアが副業に向いているかどうか、徹底的に解説してみます。

 

個人間カーシェアとは

インフォグラフィック「データで見るAnyca (エニカ) の今」

カーシェアというと、多くの方は駅前などの時間貸し駐車場に設置してあるカーシェアリングサービスを思い浮かべるでしょうが、あれは、タイムズカーシェアやオリックスカーシェア、カレコなどの事業者が提供するカーシェアリングサービスで、個人間カーシェアではありません。

個人間カーシェアとは、DeNAグループのAnycaやドコモグループのdカーシェアなどが提供しているサービスで、個人が所有するマイカーを、Anycaなどの事業者が仲介して、他のクルマを借りたい個人ユーザーに貸すサービスのことです。

つまり、マイカー所有者(オーナー)はAnycaやdカーシェアにマイカーを登録し、同じく、クルマを借りたい人(ユーザー)もAnycaやdカーシェアに会員登録して、オーナーのクルマが空いている時間に予約して利用するというシステムです。

Anycaやdカーシェアのプラットフォームから簡単に予約して借りることができ、通常のレンタカーやカーシェアより料金が安い場合が多く、また、好みのクルマを見つかられる可能性が高いことなどから、欧米では人気のサービスとなっています。

マイカー所有者としても、土日以外は乗らないという人も多く、クルマの空いている時間を有効利用することで、高額なクルマの維持費の足しになるという、非常にわかりやすく論理的なサービス(取引)となっています。

個人間(C2C)でのクルマの貸し借りって、何だかんだで面倒だと思うこともありますが、その面倒な作業の大半をAnycaやdカーシェアなどの事業者が肩代わりしてやってくれることで成り立つサービスです。

 

個人間カーシェアってどのくらい稼げるの?

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マイカーを利用しない時間に有効活用したいというオーナーと、クルマを借りたいというユーザーを結び付けるという、個人間カーシェアリングサービスですが、それでは、オーナーとなった場合にはどのくらいの稼ぎが見込めるのでしょうか?

Anycaが発表している2018年度個人間カーシェア人気車種ランキングから見ていきましょう。

順位 車名 シェア回数 月額平均受取金額
1 BMW/3シリーズ 646 19,000円
2 ポルシェ/カイエン 525 39,000円
3 トヨタ/アルファード 509 39,000円
4 日産/セレナ 434 21,000円
5 メルセデスベンツ/Eクラス 429 28,000円
6 トヨタ/プリウス 425 18,000円
7 BMW/Z4 353 25,000円
8 MINI/MINI 270 18,000円
9 日産/エルグランド 260 22,000円
1o BMW/1シリーズ 231 16,000円

Anycaによると、2018年度の東京23区内のシェア回数ランキングトップ10は、1位がBMW3シリーズ、2位がポルシェカイエン、3位にトヨタのアルファードとなっており、東京23区内での1台あたりの月額受取金額は平均で約25,000円となっているそうです。

ただし、上の表を見ての通り、BMW3シリーズでさえ19,000円というところで、ポルシェカイエンやアルファードを所有していたオーナーが39,000円の受取金額であるように、車種によって大きく異なるようです。

一般的なクルマとしては、プリウスが18,000円、セレナが21,000円となっていますので、20,000円前後稼げたらよしとするというところでしょうか。

 

副業として考えた場合の個人間カーシェアのメリット・デメリット

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副業としての個人かーカーシェアのメリット

最大のメリットとしては、会社員などの場合には平日利用することはまずないでしょうから、マイカーを利用しない時間を有効活用してお金を稼いでくれることでしょう。

また、あくまで在宅でできますし、始めるのに初期コストもかかりません。顧客(ユーザー)は事業者が連れてきてくれますので、営業活動も皆無です。

副業としての個人間カーシェアのデメリット

仲介役として事業者が間に入るものの、小さな傷をつけた、あるいは車内を汚したまま報告しないなどのトラブルが続出しています。シェアサービスに慣れていないということもあり、マナーの問題も指摘されています。また、偽造免許証で登録しユーザーとなって、高級輸入車を借りて勝手に転売したという事件も発生しています。

また、現状はクルマや鍵の受け渡しは、オーナーとユーザーが対面方式となっており、これに拒否反応を示す人も多いようです。

 

初心者の場合にはトラブルやリスクの小さいものから

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次世代のモビリティサービスとして、注目される個人間カーシェアですが、現時点では日本国内では期待されたほど広がっていないというのが実情のようです。デメリット面で指摘されている対面方式やトラブルの続出などから、C2Cのカーシェアを不安視する人のほうが今のところは多いのでしょう。

今後、バーチャルキーなどを利用した非対面方式の個人間カーシェアが広まっていくでしょうから、その時点でユーザー数が拡大するかどうかを見極める必要がありそうです。

高級輸入車を所有しているのなら検討の余地もあるでしょうが、プリウス(現行モデル)の場合で2万円前後という月の収益でもやりたいという人向けの副業と考えたほうがよさそうです。

 

まとめ

会社員でも副業が認められる時代になりつつありますが、個人間カ-シェアを副業と位置づけするのには少しばかり無理がありそうです。高級輸入車や人気のミニバンでもない限りは思ったほど稼げませんし、トラブルも多く発生していますので、少なくとも初心者向きではないようです。

単にコスト削減だけを考えたら、マイカーを売却してタイムズカーシェアなどの事業者が提供するカーシェアを利用したほうが、よほど大きなコスト削減が可能となりそうです。

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