駐車場ってどこに停めても同じではないの?
駐車場はクルマを運転する人にとっては避けて通れない場所です。首都圏の時間貸し駐車場のように、空きが少なく駐車できるところが限られている場合には別ですが、買い物などで利用するスーパーの大型駐車場、あるいは、高速道路のSA/PAの駐車場などの場合、あなたはどこに駐車していますか?
実際には、どこに停めても大して違いはないと考えている人がほとんどで、スーパーであれば出入り口に近いところ、トイレ休憩でSA/PAを利用する場合にはトイレに近いところに停めている人がほとんどです。
しかしながら、実はどこに駐車したかを見るだけでそのドライバーがベテランドライバーであるかどうかが分かるポイントがあります。ベテランドライバーになるほど、あらゆるトラブルを避けるために考えてクルマを停めているのです。
ここでは、駐車場で停めないほうが良い場所と停めたい場所を紹介していきます。
ここには停めないほうが良い場所とは
トイレや施設の近く
まずは、PA/SAからいきますが、ここでは前述のようにトイレ休憩の場合にはトイレに近いところに、食事や買い物目的の場合には施設入り口の近くに停める人が多いでしょうが、原則これはNGです。誰もが同じ考えをしますので混雑することになり事故発生の確率はすこぶる高いエリアとなります。トイレや施設入り口から遠いほうがより安全なのです。
ミニバンなどの大きなクルマの横
狭いのでドアパンチの可能性が高くなります。また、ミニバンには子供が乗っていることも多く、普通のクルマよりも余計に注意しなければなりません。特に、スライドドアの3シーターのクルマには子供が乗っている可能性が高く駐車場では避けたい車種です。
鳥の糞が落ちている場所
平面駐車場では木の下などや、屋内駐車場でも鳥の糞が落ちているような場所は避けたいところです。鳥がいる場合には糞が落ちてくる可能性があります。鳥の糞は強い酸性を持っている可能性が高く、塗料を痛めてしまうことがあります。仮に、鳥の糞が落ちてきたら早めに清掃しましょう。木の下では樹液にも注意です。
前向き駐車のクルマの隣
稀に排気ガス対策として前向き指定の駐車場もありますが、それ以外で前向きに停めているクルマの隣は避けたいところです。首都圏の時間貸し駐車場などでも見かけますが、運転に対して自信のない人が多いようですし、バック駐車ができるところに前から突っ込んでくる人というのは安全に対する配慮が欠けていると考えたほうが良いでしょう。
駐車場の出入り口付近
駐車場の出入り口付近は、必ずクルマが通る場所となりますのでそれだけリスクが高くなります。特に、入りにくい駐車場の場合には要注意で避けたい場所です。
人の通り道の付近
大型スーパーの駐車場などで人の通り道付近は避けたい場所です。人が多く通りますので、荷物がぶつかって傷つけられることが多くあります。横断歩道が書いてあったり、店出入り口の直線上にあたる部分はよりリスクが高くなります。
カート置き場の近く
ここはさすがに避けている人も多いでしょうが、スーパーなどのカート置き場の近くではカートが放置されていたりしますので注意が必要です。カートは金属製のもので丈夫なものがありますので注意するに越したことはありません。
輪留めのない縦列駐車
輪留めがないとバックで駐車する際に位置が確定しずらいので、バックでぶつけられる可能性があります。カーシェアユーザーの中には普段はあまり運転しないという人も多くいますが、輪留めがない駐車場でも輪留めがあると思って思い切りバックしてしまう人もいますので、ここは非常に危険なエリアです。
高齢者マークについたクルマの付近
高齢者による駐車場内での事故が増えていますが、ここも駐車場内では避けたい場所です。すべての高齢者がそうでないことは十分わかっていますが、自分のためでもあり相手のためでもあると考えて遠慮しておきましょう。
初心者マークのついたクルマの付近
初心者マークがついているということは、初心者ですから気を付けてくださいというサインでもありますので、駐車場という事故発生の高い場所では近づかないほうが賢明です。初心者には特に駐車場では慣れていないために、動揺する人も多いですから要注意です。
傷のある車の隣
それだけですべてを判断するわけではありませんが、限られた情報の中で判断する必要上、傷のあるクルマのドライバーは運転が下手な人あるいは雑な人が多いと考えますし、傷がつくことをそれほど気にしない人であるとも考えられますので、ぶつけられる可能性はあります。
ファミレスなどにある鉄の立体駐車場で上の階の床に隙間がある
こんな場所に停めると、上からオイルが垂れてきたりすることがありますのでこれも要注意です。
積極的に停めたい場所とは
停めないほうが良い場所に対して、積極的に停めたい場所とはどのようなところなのでしょう?
建物の出入り口付近だが通り道ではないところ
人やクルマも通る可能性が低いですから、ぶつけられる心配はほとんどありません。
駐車場の隅っこ
皆が避ける場所ですから、事故に遭う可能性も低くなります。
奇麗な小さなクルマの近く
奇麗なクルマは大切に扱われている可能性が高く、隣のクルマにも気を使っている可能性が高くなります。奇麗で軽自動車ならなおさら良いですね。
柱の横
柱があると隣のクルマとの距離が離れますのでリスクが小さくなります。ただし、ドアを開けた時の干渉には十分注意しましょう。
横が壁
横からぶつけられるリスクを無くせます。助手席側を壁にすると、運転席側から反対方向はなかなか見えにくいですから、仮にぶつかられた際にも運転席側なら早期に異常に気づきます。
後が壁
狭い駐車場などでは後が壁だと安心して停められまし、後からぶつけられるリスクをなくせます。ただし、ハッチバックを開ける場合に壁にぶつからないか確認しておきましょう。
カーシェアリングの事故の多くは駐車場内で発生している
カーシェアリングの事故の多くは駐車場内(カーステーション内)で発生しているという事実は、いかに多くのカーシェアユーザーが車庫入れを苦手としているのかという証明になるのかもしれません。運転前には、きちんと座席を合わせて、ミラーを調整し万全の態勢でスタートするようにしたいものです。
同じように、カーステーション以外の様々な駐車場を利用する際には、なるべくリスクを小さくすることを考えて駐車するようにしたいものです。
まとめ
駐車場では、自分の不注意による事故だけではなく、他のクルマからぶつけられてしまうというリスクも高くなります。他のクルマからぶつけられて場合には仕方がないと考えるのではなく、駐車場内でのクルマを停めないほうが良い場所や積極的に停めたい場所を考慮して行動するだけでも、大きくリスクを下げることに繋がります。
カーシェアユーザーは、まずカーステーション内での事故に十分気を付けなければなりませんが、他の駐車場でも事故に遭遇するリスクを小さくする方法を知っておきたいところです。
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