カーシェアリング

法人向けカーシェアのススメ

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カーシェアと法人需要の相性の良さ

pexels

 

スイスが発祥といわれるカーシェアリングですが、ここ数年での日本国内での成長ぶりには目を見張るものがあり、首都圏の駅前の時間貸駐車場には必ずといってよいほどカーシェアのステーションが設置してあります。

首都圏における土地の高騰は、駐車場代金も高騰させとにることになり、首都圏でクルマを所有するには相応の維持費を覚悟する必要がでてきており、そこへ登場したカーシェアビジネスは瞬く間に利用者数を拡大させることになったのです。

しかし、順調なように見えるカーシェアビジネスにもいくつかの問題点があり、その中でも最も大きな問題がクルマの平日利用状況です。個人ユーザーがカーシェアを利用するのは、買い物や家族の送迎などがメインで、週末や遅い時間などが多く、平日昼間には利用者が非常に少ない状況です。

ここで考えられたのが、カーシェアの法人利用で、平日の昼間にクルマの利用ニーズのある法人がカーシェアを利用するようなると、カーシェア事業者にとっては非常に好都合な話になります。

つまり、個人ユーザーのニーズと法人ユーザーのニーズが補完するような形になると、カーシェア事業者には理想的なビジネスモデルとなり、社有車利用の法人ユーザーをカーシェア市場に誘導することは、カーシェア事業者の収益向上には緊急かつ必須の要件となっています。

 

カーシェア法人利用のメリット

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140521/265040/

 

法人が使用するクルマには、社有車としてカーリースが利用されることがほとんどで、確かに所有することに比べると経費削減効果はありますが、近年の駐車場代金の高騰や車の維持費はかかりますので、それほど大きな効果が見込まれるわけでもありませんでした。

ところが、カーシェアリングならば、駐車場代や維持費が必要なく料金も使っただけ発生するというもので、社有車を所有したり、かーりースと比べると非常に大きな経費削減効果が見込まれることになります。

もちろん、カーシェアの場合には、所有するわけではなくシェアすることになりますので、いつでも必ず利用できるというわけではありません。しかしながら、法人ニーズの高い平日昼間には空いていることが多いという相性の良さがありますので、使いたいときに使える可能性は高いのです。

また、最大手のタイムズカープラスの場合には、3週間前からの予約制となっていますので、ある程度の計画性をもって利用することができますし、仮に利用しなくなった場合でも予約時間の直前まではキャンセル料金も発生しないというメリットもあります。

さらに、経費削減効果だけではなく、カーシェアを利用することで、これまでの社有車やカーリースとは異なり、少しでも効率よく利用しようという社員が増えることとなり、経費削減に加えて従業員が時間の有効利用・活用を考えるようになり、仕事の効率化にも結び付いたという話も多く聞きます。

 

カーシェア法人利用のデメリット

メリットの裏側には往々にしてデメリットも存在しますが、カーシェア法人利用のデメリットにはどのようなことが考えられるでしょうか。

レンタカー利用の場合とは異なり、事前に誰が運転するのか、支払い方法などの情報を登録し借りる際に必要なカードを入手する必要があり、カード発行までに1週間ほどの時間がかかるケースもあります。

特に法人の場合には、運転する可能性のある人全員の運転免許証のコピーを提出したり、免許更新の際に再度提出する必要があったりします。

また、法人利用の場合には、車種を選びたいケースもあるでしょうが、事業者の提供するカーシェアの場合にはコンパクトカーがほとんどで、稀にワゴン車などはありますが、大型車が提供されていることはありません。従って、利用できる車種は限定されることになります。

 

カーシェアとカーリースの比較

法人利用でも効果の高いカーシェアリングですが、もともとは短時間利用ほど効果は高くなりますので、法人利用の場合でも毎日長時間利用するような場合には話は異なり、そのケースではカーリースやレンタカー利用のほうがメリットが大きいこともあります。

例えば、最大手のタイムズカープラスの場合で、1日3時間利用が週に4回ほどであるケースでは、月額利用料が38,400円(15分/206円)となり、カーリース料金+ガソリン代+維持費等を考えると、この程度(月に50時間前後)の利用頻度であれば大きな経費削減効果もあるということになります。

実際には、様々なケースがあるでしょうが、例えば、カーリースの社用車が複数台あり、利用頻度の少ない車がある場合には、そのクルマをカーシェアにしてみてどのくらいの効果があるかを見てみるとよいでしょう。

ケースバイケースでしょうが、クルマの利用頻度が少ない法人のケースでは、できるだけカーシェアに切り替えることで効果は大きくなりますし、利用頻度が高いケースでは、カーリースとカーシェアの最適な組み合わせを検証することが重要です。

 

大手3社の法人メニュー

https://www.photo-ac.com/

 

タイムズカープラス、オリックスカーシェア、カレコの大手カーシェアリング3社でも、平日昼間の空きが繋時間帯へ法人ユーザーを導入すべく、法人ユーザーが利用しやすいような料金メニューを設定しており、個人ユーザーの場合には必要となる月額基本料金1,000円前後が無料となっています。

個人ユーザーの場合でも、毎月月額基本料金以上利用すれば差し引かれますので結局は同じなのですが、法人利用の場合には、最初から使った分だけ料金が発生するという分かりやすい料金体系となっています。料金は個人ユーザーと同額料金で車種やパック料金などによって異なります。

法人利用の場合に最も重要なポイントは、利用したいときに利用できるということになりますので、そのようなニーズの場合には、首都圏中心に1万拠点以上のカーステーションを持つタイムズカープラスがおすすめです。

仮に、最短距離にあるカーステーションが予約中でもすぐ近くに別のカーステーションがありますので、平日であればクルマが利用できないという可能性は非常に小さくなります。ただし、車種はコンパクトカー中心のラインナップです。

また、首都圏でタイムズカープラスを猛追するカレコには、ベンツなどの高級車が多いという特徴がありますので、そのような利用ニーズがある場合にはおすすめです。同様に、オリックスカーシェアの場合には、ワゴン車が提供されていますので、ワゴン車ニーズであればオリックスカーシェアがおすすめです。

各社それぞれの特徴がありますが、月額基本料金は無料ですので、とりあえず法人会員になっておいてもマイナスになることはありません

 

まとめ

法人社有車を利用するなら、購入からカーリース、さらに、カーリースからカーシェア及びカーリースとカーシェアの併用による最適化を検討することで、経費削減効果や業務の効率化につながる可能性があります。

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