新型コロナウィルス対策で注目されるレンタカー
4月6日時点、久々に少しばかり明るいニュースがでています。
新型コロナウィルス感染が爆発している欧米で、ピークが近づきつつあるというニュースが流れています。
このニュースを受けて、月曜日（4月6日）の日経平均株価は700円以上の上昇、翌日のNY株式市場は1,600ドル以上急騰しています。
緊急事態宣言を政府が検討していることから株価が上昇したという解説もありますが、そうではないでしょうね？
緊急事態宣言で景気はさらに悪化しますので、今回の上昇は、米国、スペイン、イタリアなど欧米諸国の「新型コロナウィルス感染のピークが近づきつつある」というニュースを好感したものと思われます。
日本では、3月三連休の影響による感染者数増加など、今週から来週にかけて（4月第2～3週）にかけてピークを迎えるのではと専門家会議は見ているようですが、一日も早い鎮静化を期待したいところです。
さて、外出自粛要請が続く中、3蜜（密閉・密集・密接）そのものと指摘される満員電車の問題は、通常よりは大分乗客は減少しているものの、未だ解決されていません。
そんな中で、カーシェアリングサービスとともにレンタカーが代替交通手段として注目されています。
新型コロナウィルス感染対策でレンタカーが注目される理由とは
首都圏を中心に、満員電車を避けて、マイカー、あるいはレンタカーおよびカーシェア通勤を実施、検討する企業が増えてきています。
また、4月1日に決定された「外務省の水際対策強化に係る新たな措置」では、海外から帰国して自宅等に移動する場合には、公共交通機関（鉄道、バス、タクシー、航空機等）を利用せず移動することが条件となり、事前に家族や勤務先からの送迎、もしくは、レンタカーを手配するなどの移動手段を確保するように指示が出されています。
新型コロナウィルス感染から身を守る重要な手段である「3蜜（密閉・密集・密接）」を避ける交通手段（移動手段）として、レンタカーが注目されているわけです。
レンタカーの場合、マイカーやカーシェア同様に、一人で利用する場合にはほぼほぼ感染の可能性はないと考えてよいでしょうし、家族や同僚など複数利用の場合でも、満員電車やバスなどの公共交通機関と比較すると、感染の可能性は極めて小さいと思われます。
新型コロナ感染におけるマイカーとレンタカー比較
原則として、マイカーの場合には自分及ぼ家族での利用となりますので、家族の誰かが感染していない限りは非常に安心できます。
マイカーと比較した場合、レンタカーはカーシェア同様に他の顧客も利用しますが、基本的には1日1顧客以上が利用することはほとんどないでしょうから、レンタカー会社が都度除菌している場合には安心して利用できます。
新型コロナ感染におけるレンタカーとカーシェア比較
通常の場合であれば、短時間利用にメリットのあるカーシェアと、長時間利用にメリットのあるレンタカーという色分けができますが、新型コロナ感染における比較となると少しばかり論点が異なってきます。
まずは、利用する場合には、無人対応のカーシェアと事務所で有人対応となるレンタカーという違いがあります。この点では無人対応のほうがより感染の可能性は低くなります。
最近では、タイムズカーやニッポンレンタカーカーシェア、トヨタのチョクノリなどカーシェア化したレンタカーサービスも登場しています。
これらはカーシェア同様に無人対応で利用できますので、一般的にはより安全であると考えられます。
レンタカーを利用する際の注意点
レンタカー利用の際にはどのような点に注意したらよいのでしょうか？
レンタカー各社の新型コロナ感染対策
営業所でクルマの受け渡しを行うレンタカー各社では、それぞれレンタカー会社による感染予防対策が実施されています。
念のため、どのような対策が実施されているのか事前に調べておきましょう。
レンタカー会社での受付時
ほとんどの場合、レンタカーを借りる場合には事務所の受付で手続きをする必要があります。
カーシェアの無人対応と比較すると少し心配ですが、3蜜（密閉・密集・密接）の状況にならないように気をつけましょう。（例えば、閉店時間近くの返却時に事務所に多くの人がいるケースなど）
利用後の手洗いや消毒も忘れずに
レンタカー返却後には、忘れずに手洗いや消毒を実施します。レンタカー会社にエタノール除菌スプレーが置いてあれば利用しましょう。
レンタカー各社の新型コロナウィルス感染対策
現時点で発表されている主要レンタカー会社の新型コロナウィルス感染対策を調べてみました。
ニッポンレンタカー
ニッポンレンタカーでは、レンタカーおよびニッポンレンタカーカーシェアで提供される車両を、利用ごとに「除菌スプレー（※）」を使用し、特に手の触れる部分（ハンドル・各種レバー類・ダッシュボード・ドアノブ等）の拭き取り消毒を実施しています。
(※)次亜塩素酸ナトリウム成分の除菌スプレーが使用されています。次亜塩素酸ナトリウムは、厚生労働省がモノへの消毒に有効であると推奨しています。
トヨタレンタカー
トヨタレンタカーおよび無人レンタカーチョクノリ！では、昨今の新型コロナウイルス感染の拡大を踏まえ、室内、特に運転席周りの手の触れる部分（ステアリング、プッシュスタート、ダッシュボード、アウトサイド・インサイドドアハンドル、各種レバー等）を中心に拭き掃除・消毒の強化を実施しています。
タイムズカーレンタル
タイムズカーレンタルでは、公式サイトにて以下のような新型コロナウィルス感染対策を実施しています。
レンタカー車両：除菌効果のある洗浄剤（次亜塩素酸水等）による空間除菌、ドアノブ・ハンドル・ダッシュボード等手が触れやすい箇所を中心に環境除菌を実施しています。
レンタカー店舗：除菌効果のある洗浄剤（次亜塩素酸水等）による空間除菌、ドアノブ・ハンドル・ダッシュボード等手が触れやすい箇所を中心に環境除菌を実施しています。
店舗従業員：手洗い・うがい、手指消毒、出勤前検温、必要に応じてマスク着用を実施しています。
日産レンタカー
日産レンタカーでは、以下のような新型コロナウィルス感染対策を実施しています。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染対策の一環として、 レンタカーへ乗車する方（運転者以外の乗車するお客様も含みます）に、店舗受付窓口で検温を顧客協力の下で実施しています。測定時、37.5℃以上の人が 1 名でもいる場合は、貸出を断っています。また、測定後は承諾書の記入が必要となります。
なお、これによりキャンセルようが発生することはありません。
オリックスカーシェア
オリックスカーシェアでは、以下のような新型コロナウィルス感染対策を実施しています。
レンタカー店舗：店舗出入口取っ手/カウンター周辺/トイレ/使用筆記用具等、特に手が触れやすい箇所を中心に除菌剤を使用し清掃を実施しています。
レンタカー車両：通常清掃に加え、ハンドル/ドアノブ/ダッシュボード/各種スイッチ類等、特に手が触れやすい箇所を中心に除菌剤を使用し清掃を実施しています。
店舗従業員：感染拡散·予防のため、必要に応じたマスクの着用、うがい手洗いの頻度向上を行っています。
各社ともできる限りの対策を取っているものと思われますが、ここでは公式サイトを参考にまとめています。
対策内容が気になる場合には、事前に連絡して聞いてみるとよいですね。
なお、レンタカー会社の一部の営業所では、営業時間の変更や臨時休業しているところもありますので、予約時には各社の公式サイトで調べて利用しましょう。
まとめ
公共交通機関の代替手段として、カーシェアリングとともに注目を集めるレンタカーの利用の際の注意点と、レンタカー各社の新型コロナウィルス感染対策をまとめてみました。
世の中ではコロナショックから大恐慌時代がやって来るのではという説を唱える人も少なくありません。
思わぬ形でやってきたモビリティ産業の100年に1度の変革期ですが、カーシェアリングサービスなどを中心とする次世代型のモビリティサービスの時代が、意外と早くやってくるのかもしれません。
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