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若者がクルマを買わなくなったのはなぜ?この20年で変わったこと

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若者のクルマ離れ、ということが言われるようになってから久しいですね。昔は男子だと誰もがクルマを欲しがり、社会人になったらまず自分のクルマを買う、というのが定番だったのですが。最近の若者はなぜクルマを買わないのか、その理由はどこにあるのでしょう。

最大の理由はやはり、お金がないから

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最近の調査によると、クルマを持っていない若者の7割が「クルマに関心がない」と回答し、6割が「クルマを買いたくない」と答えています。この結果をみると、若者のクルマ離れはどうやら本当のようですね。

そしてクルマを買わない理由として挙げられたのが主な理由は「クルマを買わなくても生活できる」「駐車場代など、お金がかかる」「クルマ以外にお金を使いたい」というもの。

クルマがなくても生活できるというのは主に都市部の若者だと思われますが、残りの理由はいずれもお金がらみ。つまり若者がクルマを買わないのは、主にお金に余裕がないからだ、と言うこともできます。

もっと正確に言うと、クルマの価値、必要性が若者にとって相対的に下がってきているということなのかもしれません。

20年の間にクルマの価格は1.7倍になったが、初任給はわずか1.07倍

そういうと「我々が若い頃もお金がなかったが無理してクルマを買っていた」という人もいるでしょう。確かに、若者のクルマに対する関心が昔よりも低くなっているのは事実だと思われます。

しかし、クルマの価格が以前より高くなっている、という現実もあるのです。トヨタ自動車の売上高を販売台数で割った単純平均価格を見てみると、1995年には約170万円だったのに、2015年には約300万円となっています。

そして重要なのはそれに対して所得の伸びがほとんどないこと。大卒初任給を調べてみると、1995年は19万4200円ですが、2015年は20万7450円。なんと20年でクルマの価格は1.7倍になっているのに、大卒初任給は1.07倍にしか増えていません。

これでは確かにクルマを買って、さらに税金や保険料、駐車場代を払おうという気にならないのも無理はありませんね。そもそも最近の若者はクルマに限らず、物にお金をかけませんから、よほどのクルマ好きでもなければ、購入後もいろいろとお金の掛かるクルマを買ったりはしないでしょう。せめて税金がもうちょっと安くなればいいのですが。

若者のクルマ離れに比例して伸びてきたカーシェアリング

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近年のカーシェアリングの伸びも、若者がクルマを持たなくなったことと密接な関係があるのでしょう。クルマは所有せず、必要な時だけ借りて使えれば十分、という需要が高まっているのだと言えます。

中年以上の世代はまだクルマを所有することへのこだわりを持っている人も多いですし、他人が使っているクルマは嫌だ、という人も多いです。しかし若い世代はそのようなこだわりはあまりありません。あと20〜30年もしたら、日本でのクルマは今よりもっと売れなくなっているかもしれませんね。

クルマが売れなくなると経済や産業が停滞する

しかし、クルマが売れなくなってくると、日本の産業的には色々と不都合も出てきます。まず売れない日本でわざわざクルマを作る必要性がなくなってきます。現在でも日本車全体で見ると日本国内で売れる台数はごくわずか。この割合がさらに低くなるようだと、日本国内の自動車工場はどんどんなくなってしまう可能性もあります。

そうすると産業や雇用がなくなってしまい、日本経済がさらに停滞してしまいます。自動車はサプライヤーも含めて非常に裾野が広い産業ですし、日本には数多くの自動車メーカーがありますから、これは深刻な問題です。

新車を販売するディーラーだって、クルマが売れなくなったらどんどん数が減っていくでしょう。すでにガソリンスタンドでそんな現象が起きていますね。

また新車を開発するときに国内市場をあまり考慮しなくなって、日本市場のニーズにあまり合わないクルマばかりになってしまうということも考えられます。整備工場や保険業界、駐車場などの業種も規模がかなり縮小してしまうでしょう。

クルマが売れない時代、自動車メーカーもカーシェアリング事業に続々と進出

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そのような流れはすでに少しずつ始まっていますし、今後日本の人口が減っていくことも考えると、クルマが再び売れる時代が簡単にくるとは思えません。そのような流れの中、自動車メーカーも自らカーシェアリングに進出してきたりしています。

HondaはHonda EveryGo、日産はNISSAN e-シェアモビというカーシェアリング事業をスタートさせています。そしてトヨタもカーシェア事業用のアプリを開発して実験をスタートさせています。

クルマが売れなくなってきているのは日本だけでなく、先進国ではどこも共通の流れがおこっているのですから、メルセデス・ベンツなどもカーシェアリング事業を展開しています。

カーシェアリングという選択肢が増えていくのは非常に良いことですが、もっと若者の所得が増えて、クルマにお金が回せるようになるといいですね。他にもカーシェアとレンタカーの情報は、カーシェアリング・レンタカー比較のDRIVE go SEARCHで調べてみましょう。

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