カーシェアリング

国産高級車レクサスが日本逆上陸して約15年に!メルセデスベンツ、BMWと比較してみた

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燃費の良い高級車レクサス

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カーシェアの自称ヘビーユーザーである筆者は、カーシェア利用前の10年間近くはドイツ車に乗っていましたが、子供も大きくなり買い物以外ではほとんどクルマに乗ることがなくなり、さすがに毎月のコストを考えると高すぎるということで、思い切ってカーシェアに乗り換えたという経験があります。

もっとも、カーシェアを検討するきっかけとなったのは、自宅から徒歩2~3分の時間貸し駐車場(タイムズ駐車場)にカーシェアが設置されたことです。カーシェアの車両がプリウスPHVであったことも、「車売却」という決意を後押ししてくれました。

ところが、カーシェア利用してみると、これがまた非常に便利で、価格も低コストであることから結構利用頻度が高くなってきて、当初は5,000円未満の毎月利用料金というところでしたが、最近では、毎月の利用料金が1万円を軽く超えているとい状況です。

こうなってくると、またクルマ購入しようかな!と思うこともしばしばあるのですが、仮に購入するとしても、おそらくドイツ車には戻らないだろうと思います。何故なら、カーシェアで低燃費のクルマに慣れてしまっているので、今さら、10km/Lの世界には戻れそうにないからです。

仮に、購入者を検討するとなると、おそらくHVのレクサスということになると思うのですが?

そんなレクサスは、日本に逆輸入されて15年経ちました。レクサスは成功したのかどうか?ライバルであるメルセデスベンツ、BMWと比較してみました。

 

レクサスの販売台数は

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レクサスは、1989年米国で立ち上げられたトヨタの高級車ブランドです。同時期には、同じように日産のインフィニティ、ホンダのアキュラが米国市場でのプレミアムブランドとして誕生しています。

結局、この3つの中で日本に逆上陸してきたのはレクサスだけで、インフィニティとアキュラは日本で販売されることはありませんでした。理由は、当時は多くの経営コンサルタントが、国内メーカーの日本での高級車戦略は失敗するだろうと予測していたように、日本独自のマーケットで成功するのは困難であると考えられたいたからです。

しかし、結果は、多くの経営コンサルタントの予測は外れることとなり、レクサスは日本市場で一定のシェアを獲得するに至ります。販売台数を見てみましょう。

レクサスの販売台数

2015年:4万8237台

2016年:5万2033台

2017年:4万5690台

2018年:5万5021台

2019年上半期:3万1537台

日本自動車輸入組合(JAIA)によると、2018年のプレミアムブランドの多い輸入車の台数をメーカー別で見ると、1位はメルセデスベンツで6万6948台で、3位にBMWが5万886台となっており、レクサスはちょうどこの両者に挟まれて2位となります。(フォルクスワーゲンも5万2044台ですが、大半がゴルフと思われますので外しています)

この販売台数だけ見ると、決して日本市場で成功していないとは言えないでしょうね。何といっても、BMWより売れているわけですから。しかも、アウディは2万3917台となっており、レクサスの半分も売れていません。

 

メルセデスベンツに勝てない理由とは

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日本市場における輸入車というか、高級車販売台数1位のメルセデスベンツは、2017年までの10年間は前年比プラスの販売実績を誇り、2010年度と比較すると倍以上の販売台数となっています。

日本メーカーであるレクサスがメルセデスベンツに勝てない理由とはどこにあるのでしょうか。あちらは、世界トップの高級車ブランドといってしまえば身もふたもないのですが、現に、レクサスはBMWに負けているわけではありません。

メルセデスベンツが伸びた理由の一つには、日本人向けともいえるCクラスの存在が多いでしょうし、事実、Cクラスは輸入車販売実績第1位となっています。同様に、BMWの場合にも、3シリーズや1シリーズが好調ということが言えますが、そもそも日本のメーカーであるレクサスにはこの発想が若干乏しいように思われます。つまり、人気車種が作り出せていないということでしょう。

その象徴が、レクサスHSであったと思われますが、Cクラスや3シリーズのような人気車種となることはなく、レクサスCTを後継として販売終了しています。

もう一つの理由として、今人気のミニバンやSUVへの対応が遅れているということもあげられるでしょう。親会社のトヨタとの棲み分けも意識する必要があるでしょうが、その分、メルセデスベンツのほうがより日本市場のニーズに応えているといえるのかもしれません。

筆者としては、メルセデスベンツを購入する世代とは、いわゆる団塊の世代と言われる方々であり、その下の世代以降となると、レクサスやBMWのほうが人気のような気もするのですが、お金を持っているのはどの世代だと考えると、しばらくはメルセデスベンツが安泰なのでしょうか?

 

それでもレクサスが売れているのは

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ところが、2017年度から2018年度にかけてメルセデスベンツの販売台数は3000台程落ちています。これに対して、レクサスは約9300台以上も伸ばしています。レクサスの場合、2017年度に苦戦したということもありますが、2016年度と比べても3000台のプラスとなります。

つまり、どうやら高級車シェアにも変化が出ている可能性が出始めているのです。事実が分かるのにはもう少し時間が必要でしょうが、仮に、レクサスがメルセデスベンツのシェアを食っているとすれば、筆者的にはもう燃費しか考えられないのですが?

これが事実かどうかは別としても、メルセデスベンツがEV化に大きくかじ取りを変化させる兆しが見えているのも事実です。(EV化については、日本市場よりも、断然中国市場の影響のほうが大きいでしょうが)

 

カーシェアにも増車され始めた高級車

タイムズカーシェアを猛追する三井不動産グループのカレコでは、メルセデスベンツを100台カーシェアの車両として導入しています。カーシェアというと、コンパクトカーというイメージが強いのですが、タイムズカーシェアに対する差別化サービスかもしれません。

タイムズカーシェアのほうは、グループ企業のタイムズカーレンタルでレンタカーとして高級車を大量に導入しますが、同グループでは、カーシェアとレンタカーの融合サービスが進められていますので、高級車をカーシェアで利用できる日もそう遠くはなさそうです。

トヨタの「KINTO」ではレクサスのサブスクリプションサービスが開始されていますし、カーシェアでもレクサスが登場するのは時間の問題でしょう。

カーシェアリングサービスでも、コンパクトカーばかりではなく、高級車も導入されていく傾向にあるようです。

 

まとめ

レクサスが日本市場に逆輸入されて約15年、当初は先行きが不安視されたものの、さすがはトヨタ、現在ではメルセデスベンツ、BMWを高級車市場の国内シェアを争う存在となっています。

マイカーとして高級車に乗るには、結構なコストを覚悟する必要がありますが、カーシェアなどでも高級車が徐々に導入されており、購入することなく、安価なサービスで利用できる時代となっています。

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