カーシェアリング

駐車監視員になって取り締まる側になろう!!

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駐車監視員とは

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ここ10年で首都圏で多く見かけるようになったものに、カーシェアのカーステーション(時間貸し駐車場)とみどりのおじさんこと駐車監視員があります。特に最近目立つのは駐車監視員で、クルマを利用している人なら、二人組の駐車監視員の存在を見つけると注意する人が多いでしょう。

みどりのおじさんとは言っても、通学路の横断歩道にいるみどりのおじさん(おばさん)ではなく、駐車違反車を取り締まっている駐車監視員のことで、彼らはもちろん警察官ではありません。

駐車監視員とは、放置車両確認事務の業務を委託された民間企業の従業員です。この放置車両確認事務を受諾した民間法人のことを「放置車両確認機関」と呼び、そこに従事する役員・駐車監視員は「みなし公務員」として扱われます。みなし公務員は、その名の通り公務員ではありませんが、業務を行っている最中は公務員とみなされます。

 

憎まれ役である駐車監視員のトラブル

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交通課の警察官でも、駐車違反をめぐって一般ドライバーともめることは多いですし、トラブル発生となることも少なくはありません。警察官に比べると、みどりのおじさんこと駐車監視員の場合にはトラブルは深刻な問題となっています。

駐車監視員がみなし公務員であるということを知らない人も多いでしょうし、また、みなし公務員にどのような権限があるのかを知っている人も少ないでしょう。

民間企業の従業員とは言っても、勤務中はみなし公務員となりますから、秘密を保持する義務(守秘義務)が課され、運転者の反抗から保護される権利を持ちます。つまり、駐車監視員に暴力的な態度や脅迫を行った場合には「公務執行妨害罪」が成立するのです。

民間企業の人間が何の権限で取締りできるのと思う人も多いようですが、彼らは法的に保護されていますので、悪質な場合には公務執行妨害罪で検挙される可能性があるということは頭に入れておいたほうが良いでしょう。

最近では、いつも二人一組の駐車監視員が道路のゴミ拾いをしている姿もよく見かけますが、多くのドライバからの憎まれ役にもなっていますので、少しでもイメージチェンジを行いたいというところでしょうか。もちろん、ゴミ拾いは有難い行為であることは言うまでもありません。

駐車監視員になるには

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ドライバーにとっては憎まれ役ともいえるような駐車監視員の仕事ですが、ノルマ達成のために無理して駐車違反を増やすような話を聞くこともあります。一説によると、クルマは誰が乗っているか分からずトラブルとなる可能性が高いため、件数アップのために比較的トラブルになりにくいバイクが狙われるという話もあります。

ことの真意は別としても、もちろんこのような行為はやめてほしいところです。しかし、何より問題なのは駐車違反行為をする人で、これを真面目に取り締まっている限りは、たとえ憎まれても価値ある仕事と考えてよいでしょう。

高齢者の多い駐車監視員を眺めながら、いっそ取締りを受けるより自分が取り締まる側になりたいものだと考えた人もいるかもしれませんが、それでは、駐車監視員になるにはいったいどうすれば良いのでしょうか

駐車監視員になるには、放置車両確認事務の業務を受託している警備会社などの企業に勤めることになり、駐車監視員の資格を取得する必要があります。資格には、一般人が受験する駐車監視員資格者講習コースと、警察関係経験者の認定考査コースの2つがあります。

駐車監視員資格者講習コース

一般の人が受けるコースで、各都道府県が実施する2日間14時間の駐車監視員資格講習を受講します。受講後は修了考査(マークシート方式で50問中45問で合格)を受けて合格すれば資格が取得できます。駐車監視員資格講習の受講料は19,000円です。

なお、以下の方は受験できません。

・18歳未満の方

・アルコール、麻薬、大麻、アヘンまたは覚せい剤の中毒者

・集団的に、または常習的に暴力的不法行為その他の罪に当たる行為を行うおそれがあると認めるに足る相当な理由のあるもの

認定考査コース

認定考査コースは誰でも受験できるものではなく、以下の条件に当てはまる人が受験できるコースとなります。

・道路交通関係法令規定の違反の取り締まりに関する事務に従事した期間が通算して3年以上である者

・確認事務における管理者または監督的地位にあった期間が通算して5年以上である者

・上記条件と同等の経歴を有する者

認定考査のレベルは駐車監視員資格講習と同じで、基準点90点以上で合格となり資格が取得できます。

いづれかのコースで合格すると資格取得できますが、駐車監視員として働くためには、警察から業務委託を受けた警備会社などで雇用される必要があります。

 

駐車監視員って稼げるの?

https://www.photo-ac.com/

警備会社などの民間企業に雇用されることになりますので、みなし公務員とは言え、収入は勤務先からの給与から発生します。従って、駐車監視員の給与は勤務先次第ということになりますが、一般的には月額15万円から22万円というところのようです。

勤務形態は、正社員はごく僅かで契約社員やアルバイトがほとんどとなります。警察との業務委託契約が1年や数年単位となっているため、正社員化は難しいようです。

みどりのおじさんといわれるように、高齢者の方の就業が目立っており、定年後の嘱託やアルバイト感覚というところでしょう。

 

カーシェアでの駐車違反は面倒なのでご注意を!

http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20140521/265040/

カーシェアのユーザーでもそこそこ利用する人であれば、みどりのおじさんこと駐車監視員の存在が気になる人も多いでしょうが、マイカーの場合とは異なり、カーシェアの場合の駐車違反は少し面倒になりますので十分注意したいところです。

通常は、駐車違反のステッカーが貼られると後日クルマの所有者あてに反則金支払い用紙が郵送されてきますので、反則金を支払さえすれば行政処分として点数が加算されることはありません。しかし、カーシェアの場合には反則金支払い用紙がカーシェア事業者に郵送されますので、ユーザーは近くの警察まで出向いて反則金を支払うことになり、この場合には行政処分も受け点数が加算されてしまいます。

短時間にメリットのあるカーシェアですから、頻繁に駐車するわけでもないでしょうが、駐車監視員はあちらこちらに出没しますので少しくらいはいいだろうという油断は極めて危険です。駐車する場合には必ず時間貸し駐車場などを利用するようにしましょう

 

まとめ

みどりのおじさんこと駐車監視員は、警備会社などの民間企業に勤める「みなし公務員」となります。みなし公務員とは正式な公務員ではありませんが、業務中は公務員とみなされます。

ここ数年、警察の交通課に代わって駐車違反を取り締まっている駐車監視員ですが、警察官ではありませんので何かとトラブルも多いようです。カーシェアユーザーは特に駐車違反には注意する必要がありますね。

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