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カーシェアで最も重要なのはカーステーションの場所
カーシェアリングサービスには多くのメリットがありますが、マイカー代わりとして利用する場合に最もポイントとなるのは、何といってもカーステーションの場所で、個人差はあるでしょうが、通常のケースでは自宅から徒歩5分以内であれば最適で、10分以上かかるケースではマイカー代わりとは言えなくなるでしょう。
カーシェアが都心で急成長しているのは、駅前にある時間貸し駐車場を中心にカーステーションが展開されているためで、駅周辺で生活している人にとっては、カーシェアは非常に身近にあるサービスであり、マイカー代わりとして利用できるサービスだからです。
仮に、近くのカーステーションが徒歩10分以上のところにあるケースでは、レンタカーのようにたまに利用する分には問題ないでしょうが、これを買い物や家族の送迎用に日常的に利用するというのは厳しくなります。
そうなると多くの方が考えることは同じで、自転車でカーステーションまで行けば、クルマが出た後の駐車場(カーステーション)に自転車を置いとけばよいのでは当然思いますが、各カーシェア事業者のほうではどのような対応となっているのでしょうか。
タイムズカープラスの対応
最大手のタイムズカープラスでは、自転車でカーステーションまで行くことは可能なのでしょうか。結論から言うと、タイムズカープラスでは、カーステーションへの自転車の駐輪は認められていません。従って、他に駐輪場がある場合は別ですが、タイムズカープラスの駐車場(車室)に自転車で行くことはできません。
タイムズカープラスでは、カーシェアの駐車スペースはカーシェア専用駐車場となっており、他のクルマが停車した場合には不正駐車となる場合があります。
基本的にスペースが空いているのなら駐輪させてくれても良いのにと考える人も多いでしょうが、自転車が盗難に遭う可能性もありますし、また、駐輪していたことを忘れてクルマをぶつけてしまう可能性もありますので、このような対応をとっているのでしょう。
まれに、タイムズカープラスを利用するのに自転車でカーステーションまでやってきて、カーステーションの敷地内に駐輪している人も見かけますが、この行為はもちろん認められていません。
オリックスカーシェアの対応
日本初のカーシェアリング事業者のオリックスカーシェアでは、自転車での来場を認めているのでしょうか?
残念ながら、タイムズカープラス同様に、オリックスカーシェアでもカーステーションの車枠の中に自転車を駐輪することを禁じており、自転車でのカーステーションまでの来場をお控えくださいとアナウンスしています。
オリックスカーシェアの場合には、タイムズカープラスやカレコのようにグループ企業の時間貸し駐車場にカーステーションを設置している訳ではありませんので、むずかしい問題も多々あるとは思われます。
とは言え、タイムズカープラスに比べるとステーション数が少なく、自宅の近くにステーションがない可能性のほうが極めて高いオリックスカーシェアですから、自転車による来場も是非とも検討してもらいたいところです。
カレコでは条件付きで自転車での乗り入れが可能に
大手3社の中で唯一自転車での来場を認めているのは、三井不動産リアルティグループのカレコです。カレコでは、条件付きですが、自転車でカレコのカーステーションまで来場することが可能です。
条件とは、すべてのカーステーションで自転車の乗り入れができるわけではなく、webから予約する際にステーション名の後ろに(自転車可)となっているステーションのみ利用可能ということになります。
原則的には、カーステーションが三井のリパークの場合には(自転車可)となっている可能性は高くなります。
(自転車可)の記載がないカーステーションには駐輪できませんし、原動機付自転車や自動二輪車での来場もできません。
また、駐輪できる時間は、カーシェアの利用開始時間から利用終了時間内となります。
駐輪中の盗難やトラブルについてはすべて自己責任となりますので、理解したうえで利用する必要があります。
駐輪できるのは1台のみで、利用するクルマの車枠内の車止めの後ろの部分が駐輪可能場所となります。
三井のリパーク中心に首都圏で積極的な展開を見せるカレコですが、いち早く自転車での来場を認めたという点は高く評価されるところです。
既に1万拠点以上のカーステーション数を誇り、断トツのシェアを獲得しているタイムズカープラスを猛追するカレコとしては、カーステーション数というデメリットを補う最適のサービスともいえるでしょう。
折り畳み自転車という選択も
自宅の近くなどにカーステーションがなければ、カーシェアリングサービスの利便性は大きく低下することになります。ただし、カレコのカーステーションがあれば、自転車を利用することも可能となります。
しかし、カレコのカーステーションが近くにないケースや、あったとしても(自転車可)という記載がないカーステーションの場合には、自転車で来場することはできません。
こんなケースでの最後の手段としては、折り畳み自転車を利用するという方法があります。
カーシェアリングサービスのために、折り畳み自転車を購入するというのは余程のケースでしょうが、最近は健康のための自転車ブームということもあり、折り畳み自転車もリーズナブルな価格で多く販売されています。
カーシェア+自転車でさらに高まる利便性
前述のように、カーシェアリングサービスの最大の問題は、近くにカーステーションがあるのかどうかということです。
カーシェアを新たに利用しはじめたという人の多くは、たまたま自宅近くにカーステーションが設置されたという人が多いでしょうし、コスト面のメリットよりも動機としてはカーステーションの場所のほうが大きいでしょう。
マイカー代わりに利用するためには、いつでも利用したいときにすぐに利用できるということが重要ですので、カーステーションの場所が最大のポイントとなるのです。
これまでは、カーステーションが近くに設置されていることが、カーシェアを利用するための条件とも言ってよかったのですが、自転車が利用できるようになることで、カーステーションの場所の重要性は薄れることになるでしょう。
まとめ
なぜこんなサービスを提供しないのだろう?実際に利用しているユーザーからすると、こんな思いを持つことも少なくはありませんが、まさに、カーシェアと自転車の関係はこれに当てはまります。
カレコが条件付きとはいえ、自転車乗り入れを開始したことで、特に首都圏ではカーシェア事情に変化が訪れるかもしれません。
お近くのカレコのカーステーションが(自転車可)になっているかどうか確認してみてはいかがでしょうか?
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