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日産キックスてなんだ? 唐突に生産終了した日産 ジュークの後継機
日本を含めて、世界各国で大きな伸長マーケットであり、シェアを拡大しているのがSUVです。
日本のメーカーもこぞってSUVモデルを投入していて、日産も例に漏れずX-TRAILなどの人気SUVが存在します。
その日産がラインナップしていたユニークなデザインでコンパクトさがウリだったジュークですが、2019年内で生産中止となっています。
ジュークは2010年に国内で発売された小型SUVとして知られており、発売から9年以上が経過してヨーロッパでは2019年9月に実は新型が発表されています。
ただ、日本市場向けとしてはモデルチェンジすることなく生産終了が発表されたことになります。
というのも、日産では小型SUVのジャンルに対して新たな車を投入することを示唆しており、その有力候補となっているのがキックスです。
すでにタイでは販売されている
キックスは、まだ日本では正式に投入されることは発表されていませんが、すでにタイでは販売が開始されています。
注目すべきは、キックスはタイで生産されているという点があります。
ジュークはイギリスで生産されているのですが、キックスは後継車種としてタイで生産、日本へ輸入することによって輸送コストの面でもコスト的に有利になると言われています。
発展を続けているタイですが、成長著しいアジア各国への輸出を鑑みた場合の地理的優位性、生産コストなどを考えた場合、有利に働くことが多いともいわれています。
よりリーズナブルな価格で、製造能力の上がってきたタイにおいて上質な車を提供し、さらに効率を高めたグローバル戦略を実施していこうという戦略の一環といえるかもしれません。
日産キックスには、e-POWERが搭載される
今回のモデルチェンジによって搭載されるパワートレインにe-POWERが採用されたモデルが日本導入されるという噂です。
e-POWERと言っても、これまでのものからアップデートされていて、モーター出力や制御の向上、アイドリング時のエンジン騒音が低減されています。
ワンペダル操作でのスムーズな走行性も魅力的で、大幅に改良が施されているのです。
すでにノートやミニバンのセレナで、1.2リッター直列3気筒エンジンとモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドe-POWERのダウンサイズエンジンの実績があるので、信頼性も市場の受け入れも問題ないといったところでしょうか。
タイで販売されているものでは、中間グレード以上にインテリジェントエマージェンシーブレーキといった自動で衝突回避を支援する先進安全装備を標準装備しています。
日本市場向けでも、プロパイロットや各種の先進安全装備も搭載されるのが有力です。
今回はe-POWERのFFのみのラインナップとなりそうですが、4WDや1.5リッターのNAガソリン、1.6リッターターボを遅れて追加される予定となっています。
システム最高出力は129PSで、最大トルク260Nmとノートとセレナの中間となっています。
サイズ感を考えれば、程よいパワーを確保している印象です。
独特でユニークなデザイン
タイで販売されたキックスのボディサイズは、全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,615mm、ホイールベースは2,615mmとなります。
ジュークは全長4,135mm×全幅1,765mm×全高1,565mm、ホイールベース2,530mmとなるので、キックスのほうが若干サイズ的に大きいのが特徴です。
これによって、居住性が高まるのは間違いありません。
小型SUVとしてライバルとなるのが、トヨタC-HRやホンダ ヴェゼルとなりますが、ほぼ同サイズでがっぷりよつの販売競争が繰り広げられそうです。
よく見れば抑揚の効いたスタイリッシュなデザインとなっており、ディテールの処理については、ノートやエクストレイルなどの日産各モデルとも共通性をもたせています。
最近は、メーカーによってある程度デザインを共通化させて、メーカーの特色を出すのが一般的になっています。
新鮮さには欠けるのですが、クセが強すぎるジュークと比較した場合、多くのユーザーが馴染みやすいデザインともいえるのではないでしょうか。
拡大激しいコンパクトSUV市場において、さらなる量販を考えた上で、ジュークのモデルチェンジではなくキックスが選ばれたと考えることができます。
ライト回りのデザインも一新されており、光源にLEDを用いたヘッドライトや流れる演出が信条のブーメラン型ウインカーが搭載されています。
従来モデルと比較して、質感や存在感が大幅にアップしている一方で、同じくブーメラン形状のリアコンビネーションランプにもLEDを採用しているのも見どころの一つです。
新型キックスのカラーバリエーションは10色展開
キックスのサイドビューは、ルーフがまるで浮かんでいるかのように見えるフローティングルーフデザインが特徴となります。
タイ仕様を見ると、6種類の単色パターンと、ルーフ部をブラック仕上げとしている4種類のツートーンカラーが設定されています。
ツートンカラーの方が、ルーフの浮遊感が強調されていてスタイリッシュな印象があります。
昨今、日本車ではルーフの色を塗り分けたツートーンカラーがコンパクトセグメントにおいても人気となっているので、日本仕様への導入も有力視されています。
新型キックスは、高級感のある室内空間
インパネ表面にソフトパッドの採用で、小型SUVとは思えない高級感をもたらしています。
リーフのメーターにうり二つな液晶タイプのメーターが導入されていて、視認性が高いのも特徴です。
大人がゆったり4人乗れる居住空間で、大きなラゲッジスペースも確保しています。
また、電子パーキングブレーキを採用したり、リーフで実績のあるジョイスティックシフトをさらに操作しやすくした大きなノブとなっています。
インパネ、ハンドル、シート、インフォテインメントシステムと言ったデザインが刷新さていて、上級グレードではApple CarPlayにも対応した8インチのタッチスクリーン式ディスプレイオーディオが搭載されています。
日産キックスが、レンタカーでは配車が進むのは間違いない
小型SUVのジャンルとしては、トヨタのCH-Rがカーシェアやレンタカーで配車すすんでいます。
日産レンタカーをはじめ、各社でキックスは積極的に配車されるのは間違いないでしょう。
今後の状況をしっかりと見極めていきたいですね。
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