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世界で一番売れた電気自動車、日産リーフ
9月にドイツで開催されたフランクフルトモーターショーは、電気自動車(EV)関連の話題が非常に多かったようですね。フランスやドイツなどではいずれエンジン車の販売を禁止すると発表しています。現段階では性能面や充電時間、また電気を作る方法など、解決すべき問題もたくさんあるEVですが、今後世界の自動車は少しずつモーター動力が増えていくと思われます。ところで今、世界で一番販売台数の多い電気自動車は何だと思いますか?それは日産リーフです。 2010年に発売され、すでに世界中で約28万台が販売されました。
カーシェアで日産リーフが借りられる
日産リーフは既存のクルマのエンジンをモーターに置き換えた、というのではなく最初からEVとして開発されました。2017年8月に新型が発表されましたばかりですが、タイムズカープラスとカレコ・カーシェアリングでは先代モデルを借りることができます。ちょっと時代を先取りして、カーシェアでEVを体験してみる、というのはいかがでしょうか?では、先代日産リーフは一体どんなクルマなのか、調べてみましょう。
EV専用車として設計
日産リーフのボディサイズは全長が4,445mm、全幅が1,770mm、全高が1,545mmで、これはちょうどマツダ・アクセラや日産ノートと同じようなサイズで、スタイルもリヤがハッチバックとなっています。EVとして専用開発されたので、バッテリーやモーター、インバーターといったEVならではのメカニズムを理想的な位置に配置できました。そのため重いリチウムイオンバッテリーをフロア部分に搭載できたので、重心が低く重量バランスが良くなり、安定した走りを生んでいます。
モーター独特の圧倒的加速感
フロント部分に搭載されるモーターは80kW(109ps)/2,730-9,800rpm、280(28.6kgm)/0-2,730rpm。数字だけ見るとたいしたことなさそうですが、トルクの発生回転数が0rpmから、というところに注目してください。回り始めから最大トルクを発生できるこの電気モーターの特性により、アクセルをひと踏みすると強烈な加速が味わえます。しかもエンジン車のようにグオーン、という感じではなく、無音でスルスル〜っと、まるで何かに引っ張られるかのような加速は、まさに異次元といった感じです。初めて乗る人は、電気自動車があまりによく走るのできっと驚くと思います。バッテリーが満充電なら走行可能距離はカタログ値で228kmですから、実走行でも150kmほどは走れるでしょう。ただし、ヒーターやエアコンを使うと走行距離は短くなりますよ。
操作や運転方法はエンジン車と同じ
EVだからといって、特別な操作は何もありません。スタートボタンを押しても当然エンジンはかかりませんが、システムが起動したことはインパネに表示されるのですぐにわかります。あとは普通のクルマと同じように、ちょっと変わった形をしたスイッチ式のシフトレバーをDに入れて、サイドブレーキを解除するだけ。停止した後は、シフトレバー頂上のPボタンを押してパーキングに入れればOKです。このように運転方法は通常のクルマと変わりませんが、インパネの表示は独自の項目があります。メーターは上下に2分割されていて、上側にはスピード計(デジタル表示)や時計、エコインジケーターなどが、下側にはその他の各種情報が表示されます。重要なのはバッテリーの残量計。これはエンジン車でいうところの燃料計に当たりますね。すぐ横にはあとどれくらいの距離を走れるかの目安の距離も表示されます。長い下り坂などを走って回生充電が行われると、この距離が増えたりするのはエンジン車にはない面白さですね。
画面上に後続可能範囲も表示
また活用したいのはセンターコンソールのモニターです。ここはナビゲーションなどが表示される以外に、現在の電費情報が表示されるという、日産リーフならではの機能があります。駆動モーターがどれくらい電気を使っているのか、電装品やエアコンをどれくらい使っているのか、またエアコンをオフにするとどれくらい後続距離が伸びるのか、などをグラフィックに表示して教えてくれるのです。また近くの充電スポットや、現在のバッテリー残量だとどこまで走れるのかを地図上に表示してくれる機能もあります。
室内は広いがラゲッジはちょっと狭い
室内は意外と広いスペースがありますが、リヤ席はフロアが高いので腿の裏が座面から離れてしまいそう。これはバッテリーをフロア下に搭載している弊害ですね。ラゲッジルームは奥行きが50cmちょっととかなり短いですが、深さは十分あるので結構な量の荷物を載せられます。ただし、リヤシート背もたれを倒すとラゲッジとはかなり大きな段差ができてしまいますので、大きな荷物を載せるのにはあまり向いていないかもしれません。
台数は少ないがカレコの方が安い!
すでに旧型となってしまったモデルだけあって、設計年の古さを感じさせる部分もありますが、トルクフルなモーターがもたらす走りはガソリン車やディーゼル車とはひと味違う面白さです。一体EVがどんな感じなのか、まずはカーシェアで体験してみてはいかがでしょうか。タイムズカープラスでは15分412円、カレコ・カーシェアリングでは10分150円で借りることができます。価格に差がありますので、ぜひカレコ・カーシェアリングで借りたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、カレコ・カーシェアリングでは千葉県柏市にしか日産リーフが配備されていません。他にもカーシェアとレンタカーの情報は、カーシェアリング・レンタカー比較DRIVE go SEARCH(ドライブゴーサーチ)で調べてみましょう。
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