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素朴な疑問!ドイツ車と日本車の根本的な違いとは?

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日本で大人気のドイツ車

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初めて海外旅行をした多くの人が驚くのが、海外で普通に走っている日本車の多さでしょう。特に、北米(ハワイも含む)やアジアに行くと、日本車の多さに驚かされてしまいます。

戦後の日本産業をけん引してきたのは自動車産業であるということに異論をはさむ余地はありませんが、日本車の優秀さは日本よりもむしろ海外で認識されていることが多く、最近でも、国内販売は振るわないものの輸出は絶好調という状況です。

そんな性能の高い日本車の母国日本では、アメリカ車や韓国車、多くの欧州車を見かけることはそれほど多くありません。ただ一つの国を除いては!

その一つの国とは、言うまでもなくドイツのことで、メルセデスベンツ、BMW、Audi、VWなど、日本ではドイツ車は大人気となっています。

最近でこそ、ボルボも人気ですが、ボルボはスウェーデン(中国資本)のクルマであり、ドイツ車の影響を強く受けていると思われます。

 

ドイツで日本車の人気がいまいちの理由とは

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メルセデスベンツ、BMW、VWというと、日本のみならず世界中で人気の自動車メーカーとなり、日本車と同じく世界中の街で見かけるクルマです。

それでは、ドイツでは日本車の人気はどうなのでしょう?

意外と話題になることはないのですが、それもそのはずで、ドイツでは日本車の人気はほとんどないという状況です。

この理由としては、そもそも論となりますが、ご存知のように、日本で発売されているベンツやBMWは200km/h以上は軽くでるように、アウトバーン走行を基本として作られています。

日本の高速道路でそんな速度を出してしまうと、6か月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金、一発免停はもちろん、場合によっては取消の可能性もあります。

つまり、これはドイツ車の人気の秘密になっているのかもしれませんが、ドイツ車は基本アウトバーンを走行することを前提に、それに適応するクルマが作られています。

日本車は、そのような対応はしていませんので、ドイツで人気化することは難しいという状況なのでしょう。

 

ドイツ車と日本車の違いとは

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ドイツ車と日本車の違いと、そもそも走行する道路の対応性という問題に行き着くわけですが、ここで大きな違いといわれるのが「ボディ剛性」です。

よく日本車でも「ボディ剛性〇〇%UP」などと宣伝していますが、ドイツ車は頑丈で、事故の際も比較的安心感があるといわれるように、「ボディ剛性」が強く作られています。

150~160km/hで走るといわれるアウトバーンを走行するには、当然それに適応可能な「ボディ剛性」が必要になります。

そんな「ボディ剛性」の強いクルマを、共通のプラットフォームで効率の良い生産性を実現させ、それでいてよく走るクルマを作れるというのがドイツ車の優秀なところでしょう。

日本でも、一部で法定速度120km/hの高速道路が登場していますが、今後はさらに「ボディ剛性」の強いクルマが増えてくることになりそうです。

もちろん、「ボディ剛性」以外にも違いは多くあります。例えば、クルマの作り方の考え方という部分でも大きな違いが指摘されます。

ドイツ車に車高の高い車種が少ないといわれますが、これは高速道路での走行を重視し、少しでも燃費をよくするためにそのような傾向があります。

ところが、日本では、車内の広さや荷物をどれほど載せられるかが重視される傾向があり、走りよりもファミリー受けするクルマが、マーケティング上から優先される傾向があります。

日本の自動車エンジニアの中には、ドイツ車をベンチマークとしている人が多いということに疑いはないでしょうが、そこに日本的な事情が多く加味されることで、日本車が出来上がっているというイメージです。

 

100年に1度の自動車産業変革期でどうなるのか

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多くの違いはあれど、ドイツ車と日本車の人気は、世界を二分しているともいえそうですが、100年に1度の変革期と言われる自動車産業の中で、今後はどのような展開を見せていくのでしょうか?

現在、次世代モビリティサービスのお題目のように唱えられている「CASE」とは、ダイムラーベンツの経営計画の中で作成された造語であり、すでに、ダイムラーとBMWが共同サービスを提供するなど大きく進んでいます。

日本では、昨年12月にトヨタが「自動車メーカーからモビリティーカンパニーへの転身」を表明していますが、これは「CASE」の二番煎じにすぎないでしょう。

とは言え、次世代モビリティサービスのデフォルトとなる「CASE」のEことEV(電気自動車)では、日本車のほうが進んでいるとも考えられます。

ドイツは中国市場に大きく傾注しており、今後の中国経済の問題や、世界的にも問題視されているドイツ銀行のデリバティブによる負債は気になるところですが、中国市場が今後の流れを大きく左右する可能性もありそうです。

これらの問題を抜きにすれば、お互いに切磋琢磨しながら次世代のモビリティ産業をけん引していくことになるのではないでしょうか?

 

日本人選手がブンデスリーガで活躍できるわけ

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ここからは余談ですが、ドイツ車と日本車の比較をする場合に、たとえ話として持ち出されることが多いのがサッカーのお話です。

Jリーグ誕生以来、名実ともに大人気となった日本サッカー界ですが、多くの日本人選手が海外で活躍する時代となっています。

いうまでもなく、サッカーは世界ナンバー1のスポーツですが、現在、世界の4大リーグと呼ばれているのは、イギリスのプレミアリーグ、スペインのリーガ、イタリアのセリアA、そしてドイツのブンデスリーガです。

今ではこれらの各リーグで日本人選手が活躍していますが、その中でも最も多くの日本人選手が活躍するのがブンデスリーガです。

よく話題になるのが、なぜ日本人選手はブンデスリーガで活躍できるのかというもので、ドイツ人と日本人に共通する勤勉性なども指摘されるのですが、そもそも、日本サッカーがドイツをお手本にしてきたという歴史があります。

実は、前回の東京オリンピックの際、本格的に日本サッカーを強化しようということで招聘されたのが、当時西ドイツのデッドマール・クラマー氏で、いまでは、日本サッカーの父ともいえるような存在となっています。

日本で、メルセデスベンツやBMWが大人気というのも、同じような理由なのかもしれませんね!

 

まとめ

ドイツ車と日本車の違いについて、様々な角度で見てみましたが、ダイムラーベンツとBMWが共同でカーシェアサービスを展開したり、日本でも、トヨタ、日産、ホンダと大手自動車メーカーが相次いでカーシェアに参入しています。

間違いなくいえることは、カーシェアリングサービスがこれまで以上に魅力的なサービスになっていく可能性が高いということですね。

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