カーシェアリング

カーシェア法人利用のメリット・デメリット

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平日は空いていることが多いカーシェア

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短時間利用に大きなメリットがあり、すでにユーザー数は130万人を超えるほどまで急成長したカーシェアリングサービスですが、実は、個人利用のみならず法人利用にも大きなメリットがあることから、首都圏を中心に法人利用も急増しています。

法人利用の場合には、社用車やカーリースが利用されることが多かったように、利用したいときにいつでも利用できなければなりません。その点、カーシェアリングはシェアードサービスですから、利用したいときに利用できないケースも多々あるのではとの不安を持たれることも多かったようです。

ところが、実際には、多くの個人ユーザーの場合には土日などの休日利用が多く、特に平日の昼間は空いていることが大半なのです。さらに、最大手のタイムズカープラスの場合では2週間前以上から予約を入れることが可能ですので、事前に予約すれば間違いなく利用することができるのです。

カーシェア事業者のほうでも、法人会員獲得に力を入れているように、利用者の少ない平日の日中に法人会員に利用してもらえると非常に収益的には有難いわけです。

 

カーシェアの法人利用のメリット

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経費削減が可能

営業活動などで利用する社用車は、これまではカーリースを利用するのが一般的でしたし、現在も多くの企業でカーリースは利用されています。確かに、会社でクルマを購入して利用するケースと比べると経費削減が可能なのですが、特に首都圏のように駐車場代が高額な場合にはカーリースといえども維持費は非常に高いものとなっていました。

ところが、ここ数年で急成長しているカーシェアリングサービスを利用すれば、発生するコストは利用した分だけであり、また何といっても駐車場代がかかりませんので余分な維持費や固定費を極力抑えることが可能となります。駐車場を所有している場合には、時間貸し駐車場などに変更して収益不動産化することもできます。

法人でクルマを利用するといっても、朝から晩まで利用するのは運送会社などの限られた業種だけであり、ほとんどの法人では1日当たり数時間でしょうし、また土日休日は利用しないというところも多いでしょう。

前述のように、カーシェアリングサービスは利用した分だけがコストとなりますので、トータル的にも大きなコスト削減が可能となります。

業務効率化に役立つ

これは多くの法人利用で、想定外のメリットとして挙がっているのですが、利用した分だけ料金が発生するというカーシェアリングのシステムは、従業員が無駄なクルマの利用は避けようという意識を持つようになり、結果的に時間を効率的に使うようになり、仕事全体の効率化にもつながったというのです。

これは個人ユーザーにも言えることですが、買い物に行くのにもコストがかかっているという意識を持ちますので、無駄な買い物をせずに必要なものの買い物を済ませたらなるべく早くクルマをカーステーションに返却するようになります。利用した分だけ支払うというシステムが思わぬところで良い効果を出しているようです。

予約直前までキャンセルが可能で料金も発生しない

仮に2週間前から予約をしておいた場合でも、予定変更でクルマの利用をしなくなった場合には当日の直前にキャンセルしてもキャンセル料が発生することはありません。もちろん、シェアードサービスですから、予定変更になったらなるべく早く予約をリリースすることが大切です。

 

 

カーシェア法人利用のデメリット

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管理が難しい

カーシェアは、事業者サービスとは言え、基本的にはシェアードサービスですから、他のユーザーのことも考えてルールを守って利用する必要があります。ところが、法人ユーザーの場合には、会社が契約者で従業員が利用者となりますので、あくまでサービスを利用しているという意識が強く、喫煙などルールを守らない人が出てきます

また、従業員1人の事故などにより会員資格が失われるようなことにもなります。このように、複数の従業員などで利用する場合の管理の難しさという問題があります。

頻繁に利用する場合には不向き

カーシェアリングサービスは、短時間利用に最大のメリットがあるのですが、逆に言うと、頻繁に長時間利用する場合にはカーリースなどのほうが安いということになります。ほぼ毎日長時間利用するようなケースには不向きと考えたほうが良いでしょう。

現実的にはタイムズカープラス一択という状況

現在、カーシェア業界では大手3社という言い方はするものの、現実的にはタイムズカープラスが圧倒的なシェアを獲得しており、カーステーション数や提供台数も断トツのトップという状況です。つまり、タイムズカープラスを何らかの理由で利用できなくなった場合に代替えがない可能性を考えておく必要があります。

 

カーシェアとカーリースの併用がお得

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経費節減というメリットがありますが、デメリット面でもべたように頻繁に利用する場合にはメリットがデメリットとなる可能性があります。つまり、これまでのカーリースをすべてカーシェアリングに変更するというのではなく、上手く併用することが重要なポイントです。

例えば、現在ある社有車のうち稼働していないクルマや、稼働率が低いクルマの場合にはカーシェアリングに移行することで大きなコスト削減が実現できるはずです。しかしながら、毎日長時間利用しているような稼働率の高いクルマをカーシェアリングに移行することはコスト削減どころか悪化させることになります。

短時間利用に大きなメリットのあるカーシェアリングと、毎日長時間の利用にコストパのあるカーリースの最適な組み合わせを検討し、目的に応じて使い分けることが結果的に経営の最適化につながることになるでしょう。

一般的には、カーシェアリングの利用料金から考えると、1か月に100時間以内、1日5時間以内の利用の場合にはカーシェアリングに移行するほうがコスト面でのメリットがある可能性が高くなります。複数台ある場合には、まず1台をカーシェアに移行してみて効果のほどを確認することをおすすめします。

 

まとめ

平日昼間は空いていることの多いカーシェアと、1日に短時間しか利用しない社有車マッチングは、ケースバイケースですが、大きな経費削減や業務の効率化を実現させる可能性があります。

管理が難しいなどのデメリットはあるものの、コスト削減が大きければ小さなデメリットということにもなるでしょう。大切なことは、短時間利用にメリットのあるカーシェアと毎日長時間利用に最適なカーリースをうまく組み合わせて併用することです。

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