カーシェアリング

大手メジャー以外のカーシェアリングの紹介

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日本で急拡大する事業者によるカーシェアリングサービス

pexels

 

日本という国には、馴染まない可能性もあると考えられていたシェアードサービスですが、ここ数年首都圏を中心にして急拡大しているのがカーシェアリングサービスです。

首都圏を中心に急拡大したというのは、駐車場代の高騰をはじめとするクルマの維持費の高騰という問題があり、そこに時間貸し駐車場を利用したカーシェアリングサービスが登場することで、マイカー代わりとして利用することに大きなコスト面でのメリットやサービスとしての利便性の高さが要因と考えられます。

もっとも、日本で急拡大しているカーシェアとは、本来的なエコロジー発想からのシェアードサービスというよりは、コスト削減に繋がる利便性の高い事業者によるサービスという側面が強く、現在は、タイムズカープラス、カレコ、オリックスカーシェアの3大メジャー事業者がほぼ市場を独占している状況です。

 

時間貸し駐車場がカーステーションとして利用される

https://plus.timescar.jp/use/return.html

 

日本国内でカーシェアリングサービスが急速に拡大していった要因として、時間貸し駐車場(コイン駐車場)の存在を抜きにすることはできません。時間貸し駐車場とは、バブル期の再開発で駅前などに多く存在した狭い空き地の有効利用として、都心部での駐車場不足問題を解決するものとして、至る所に作られることになります。

現在でも、首都圏の時間貸し駐車場では満車状態のところも多くみられますが、この時間貸し駐車場のスペースをカーステーションとすることで、カーシェアの物理的な問題が解決されることになり、カーシェアリングサービスは驚くほどの短期間で市場を拡大させることができたのです。

カーシェア業界最大手で断トツのシェアを獲得しているタイムズカープラスには、グループ企業にタイムズ駐車場がありますし、そのタイムズカープラスを猛追しているカレコもグループ企業に三井のリパークがあります。日本で初めてのカーシェア事業者であるオリックスカーシェアは、この時間貸し駐車場がグループに存在しないために2社に対して後れを取ることになっています。

しかし、モビリティライフの急激な変化やカーシェアマーケットの急拡大は、サービスの多様性を求めるようになってきており、これまでカーシェアビジネスのためには必須と考えられていた時間貸し駐車場の存在なしにも、カーシェアビジネスにチャレンジする事業者が続々と登場してきています。

 

携帯最大手のドコモが提供するdカーシェア

 

衝撃的だったのが、2017年12月にモバイル最大手のドコモによるカーシェアビジネスへの新規参入です。モバイルキャリアにはスマホという強力なプラットフォームがありますので、あらゆるビジネスへの参入が可能ですが、ドコモに狙いをつけられたのがカーシェアビジネスでした。

むろん、ドコモにはグループ企業に時間貸し駐車場などがあるわけではありませんが、ドコモだ提供するのは、dサービスのコンテンツの一つとしてで、ドコモが運営する個人間カーシェアとオリックスカーシェアと提携した事業者によるカーシェアリングサービスとなります。

つまり、ドコモ利用者であれば、dサービスの一つとしてカーシェアリングサービスをいつでも利用できるということになり、ドコモユーザーにとっては非常に大きなメリットとなります。

特にドコモが狙っているターゲット層としては、ドコモ利用者でたまにカーシェアを利用するという人や、クルマとしてカーシェアを利用するだけではなく、最近ニーズが増えているカーシェアをクルマの車内という空間として利用したいという人などとなります。

 

アースカー

http://www.earthcar.co.jp/earthcar/rf/pc/login/login-login.do

アースカーとは、関東・関西を中心にカーステーションを設置しているカーシェア事業者で、フランチャイズ方式でカーシェアビジネスを展開しています。フランチャイズ方式という特性を活かして、多種多様なクルマを利用することができたり、クルマによっては他のカーシェアサービスよりもお安く利用することが可能となっています。

月額基本料金0円でも利用することが可能で、クルマによっては大手カーシェアよりも安く利用することができることから、他社と併用で利用しているユーザーも多くいます。

スポーツカーから高級輸入車など様々なタイプもありますので、近くにアースカーのカーステーションがある場合にはチェックしておきたいサービスです。

 

ラクモ(トヨタレンタカー)

https://rent.toyota.co.jp/

 

ラクモとは、トヨタ自動車のカーシェアリング事業のブランド名です。

最近では、ホンダ、日産などの自動車メーカーによる本格的なカーシェアリングサービスが誕生していますが、トヨタのラクモとは、現時点では本格的なカーシェアというよりは、レンタカーのサービスの一部というところで、従来は6時間以上での利用であったサービスが1時間からレンタカーが利用できるというサービスです。

短時間利用にメリットのあるカーシェアとしてのサービスではありませんので、例えば、15分の利用であったも1時間分の料金が必要となります。

 

カリテコ

https://tkd-carshare.jp/other/534/

カリテコとは、名古屋・愛知・岐阜・三重中心にカーステーションを設置している地場特化型のカーシェア事業者です。

サービスを提供するには、名鉄協商で地場ならではの様々な魅力的なサービスを提供しています。気になるカーステーション数は現在305か所で、今後も順次拡大予定で地場のカーシェアとしてはまずまずの利便性を感じさせています。

特徴としては、名鉄協商の提供する時間貸し駐車場が何と無料で利用できるというメリットがあり、他のメジャーカーシェアリングとの差別化には十分なサービスとなります。また、地場カーシェアらしいサービスとしては、名鉄manaca・TOICA・ayucaがそのまま会員カードとして利用できます。これら以外にも様々な特典やサービスが用意されています。

 

エコロカ

https://minhyo.jp/ecoloca

エコロカとは、東京・神奈川・大阪でビジネスを展開するカーシェアリングサービスですが、他のサービスと異なるのは、カーシェアリングを利用したいという人を集めて、エリアごとの会員希望者が規定数に達した段階でサービスを開始するというビジネスモデルです。

通常は10名ほど集まればサービス開始の準備が行われますが、利用頻度などの様々な組み合わせによっては、他のカーシェアサービスよりも有利に利用できる可能性があるという、よりサービスを細分化した感じのあるカーシェアリングサービスです。

 

まとめ

カーシェアリングサービスというと、駅前の時間貸し駐車場というイメージが強くありますが、マーケットの拡大により、様々なタイプのカーシェアサービスが登場しようとしているようです。まさに、モビリティライフ大変革期の狭間というところでしょうか。

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