カーシェアリング

車をシェアするのは古い!これからはライドシェア!

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日本のカーシェアは事業者の提供するカーシェア

 

ここ数年で首都圏を中心に急成長しているカーシェアリングサービスは、事業者の提供するカーシェアというサービスであり、ユーザーの多くは、クルマをシェアしているというよりは事業者のサービスを利用しているという人がほとんどでしょう。

日本人の感覚としては、他のユーザーとクルマを共有するということは、何かと気を使うことにもなりますので抵抗感を持つ人も多いと思われます。

その意味からは、日本で大人気となっているカーシェアリングサービスとは本来的なシェアードサービスとは言えないかもしれませんが、海外で流行しているのは本来的なシェアードサービスであり、さらに大人気となっているのがライドシェアというサービスです。

 

ライドシェアとはどんなサービスなのか

ライドシェアとは、簡単に言うと相乗りサービスのことで、クルマで長距離運転で遠方に行く場合には、ガソリン代金や高速代が結構な額かかることになります。この時に、もし同じタイミングで同じ遠方の場所に行く人がいれば、相乗りすることでコストを大きく抑えることができます。

例えば、東京から成田空港まで行く場合、成田空港まで行く人というのは毎日大勢いますので、ライドシェアで相乗り募集をすると応募者がいるでしょうから、複数人でライドシェアすることで電車で行くよりも安く楽に行ける可能性があります。

ライドシェアは、同じクルマのシェアードサービスであるカーシェアリングサービスやレンタカーのようにクルマをシェアして利用するという仕組みではなく、他のクルマに相乗りすることでコストを抑える仕組みとなります。

欧米では、カーシェアサービスというと、日本のようなカーシェア事業者によるサービスではなく、これらのライドシェアが一般的であり、非常に多くの人が当たり前のように利用しています。

 

海外では大人気のUBERとは

pexels

 

2009年3月に米国で設立されたUBERとは、UBERテクノロジーが運営する自動車配車WEBサイトおよび配車アプリのことで、現在は世界70か国450都市以上で展開しています。

UBERの特徴は、一般的なタクシー配車に加えて、一般の人が自分の空き時間と自家用車を利用して他の人を運ぶシステムを構築していることで、顧客が運転手を評価するとともに、同時に運転手も顧客を評価するという相互評価を実施しています。このシステムが大人気となり、設立僅かで1兆円以上の売り上げを計上するなど一気に世界中にサービスが広まることになりました。

欧米で大人気となっているUBERのサービスですが、日本ではほとんど聞くことはありません。UBERは2013年9月に日本市場にも進出しているのですが。残念ながら、国土交通省から「自家用車に夜運送サービスは白タク行為に当たる」と判断され、サービス中止に追い込まれます。

こうして、日本においては、UBERのサービスは展開されないままとなっていますが、2015年10月の国家戦略特区諮問会議で「過疎地などで観光客の交通手段として自家用車の活用を拡大する」とされ、一般の人が自家用車で有償送迎するライドシェアを検討する規制緩和が支持されました。

この規制緩和は過疎地区などの地方が対象となりますが、来る2020年の東京オリンピックに向けて、深刻なタクシー不足なども指摘されており、今後の動きには要注意です。

 

日本におけるライドシェア

pexels

 

日本におけるライドシェアには3つのタイプがあります。

一般的なライドシェア

UBERなどの一般的なライドシェアで、一般のドライバーが運送サービスを提供し報酬を得る。日本では現時点では違法行為となります。

相乗りタクシー

タクシー会社の日本タクシーなどが実施しているタクシーの相乗りサービス。乗客はタクシー料金を割り勘にできる。東京都内で実証実験中。

自家用車に相乗り

一般的なライドシェアと仕組みは似ていますが、ドライバーは同乗者と高速代やガソリン代を割り勘にすることで、法律に払拭せずに可能となります。

 

続々とサービスが登場する自家用車相乗りサービス

自家用車相乗りサービスは、UBERなどの一般的なライドシェアと見分けがつきにくいのですが、要は、運送サービスに対しての報酬を得ると白タク行為とみなされますが、高速料金とガソリン代を割り勘にするのであれば法律に払拭することはないということです。

このことから、日本では自家用車の相乗りサービスが、ドライバーと同乗者のマッチングアプリのような形で提供されるようになっており、続々とサービスが登場しているところです。

notteco

nottecoとは、長距離相乗りマッチングアプリで、例えば、首都圏からなら、首都圏、関東地方、東海地方、近畿地方、北海道などへの長距離運転の相乗りマッチングサービスです。一例として、東京都港区から愛知県名古屋駅前までで3,000円前後というリーズナブルな価格が設定されています。

nori-na(ノリーナ)

ノリーナとは、相乗りマッチングアプリのことで、サッカー観戦や野球観戦、レース場、イベント会場、野外フェス会場などアクセスの悪いところに相乗りすることで、アクセスを気にすることなく、しかも安い料金で行くことが可能となります。もちろん、中長距離の相乗りもOKです。

CREW(クルー)

クルーとは、相乗りマッチングアプリのことで、マイカーで街を走っているドライバーに好きなところまで送ってもらうことができるサービスです。現在のところ対象エリアは東京都内一部エリアとなりますが、順次拡大される予定です。

 

相乗り文化は定着するのか

pexels

 

クルマは所有する時代から、楽しんで利用する時代へと変化していますが、海外では大人気の相乗りサービスは日本でも定着していくのでしょうか?

日本人のメンタルを考えると、クルマの車内という狭い個室の中に見ず知らずの人と同じ空間を過ごすということに拒否反応を示す人も多いようにも思えますが、バブル期のタクシー不足時代には方向が同じならばと相乗りする人も多くいました。

現在、相乗りサービスは首都圏などよりもむしろ地方の公共交通やタクシーが不足しているようなエリアやアクセスの悪いエリアで実施されており、需要のあるところでは最適なサービスとなっていくかもしれません。

首都圏についても、バブル期のような時代になれば再度ブームがやってくる可能性はあります。ただ、現状では首都圏には以前には存在していなかったカーシェアリングサービスがあり、相乗りサービスよりははるかに便利なサービスが存在していますので、相乗りサービスが普及するには相応のメリットが必要となるでしょう。

 

まとめ

日本では、世界的には大人気のUBERは個人が自家用車で行う運送サービスが白タク行為とみなされるため中止されています。ただし、サービスとして料金を支払うのではなく、ガソリン代や高速料金を割り勘にするという相乗りサービスは徐々に増えているところです。

ここ数年で首都圏では、新たなモビリティサービスであるカーシェアが急速に拡大していきましたが、相乗りサービシも普及していくことができるのでしょうか。

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