カーシェアリング

安全運転するほど安くなるカーシェアリング!?

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あいおいニッセイ同和損保とパーク24が連携

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自動車保険のあいおいニッセイ同和損保とカーシェアリングのタイムズカープラスなどを運営するパーク24は、2018年7月25日に、タイムズカープラスのカーシェアリングサービスにおいて安全運転した距離に応じて、あいおいニッセイ同和損保が提供する自動車保険の新規契約時の保険料を優遇する制度を新たにスタートさせたと発表しました。

自動車保険は継続して保険料を支払いますので、無事故である期間が長ければその分保険料は安くなります。これは割引サービスというわけではなく、保険料を継続して支払っているわけですから当然の権利でもあり配当のようなものとも考えられます。もちろん、事故を起こして保険料が支払われるとこの権利はなくなります。

ところが、カーシェアリングやレンタカーの場合には、保険料は利用料金に含まれていることもあり、どれだけ継続して安全運転をして無事故であったとしても料金として反映されることはありませんでした。ほとんどの利用者もこれが当たり前だと思っていたでしょう。

ところが、この考え方自体がクルマを所有する時代の考え方であり、クルマを所有する時代から利用する時代には、カーシェアリングやレンタカーといえども、安全運転を継続的に行って無事故であれば、何らかの形で利用者に反映されるような仕組みが考えられているのです。

 

凄まじい勢いで成長したカーシェアリング

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公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の調べによると、国内のカーシェアリングユーザー数は130万人を超える規模まで拡大してきており、また、業界トップのタイムズカープラスでは2017年末にはカーステーション数1万拠点を突破するなど、カーシェアリングマーケットは凄まじい勢いで急成長を遂げています。

このことは、カーシェアリングサービスの特殊要因にもよりますが、それ以上に大きいのがモビリティライフが大きな変革期を迎えているということで、今後はガソリン車からEVへ、そして自分で運転する時代から完全自動運転化の時代へと進んでいく中では、自動車保険のあり方も大きく変革していくことになるのでしょう。

今回の発表は、単に急成長を遂げた企業と老舗の保険会社のコラボというだけではなく、今後のクルマと保険のあり方が変わっていく第一歩となっていくのかもしれません。

 

今回の両社の取り組みについて

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両者による取り組み

あいおいニッセイ同和損保はすでに2004年から実走行距離連動型の自動車保険を販売してきた保険会社であり、2015年3月には英国最大のテレマティクス保険事業者であるBIG社を買収し、そのノウハウを活用するなど最新のテレマティクス自動車保険・サービスの研究開発を行っています。

パーク24は、タイムズ駐車場などで知られる全国約17,000件の駐車場を運営・管理するとともに、カーシェアリングとレンタカー合わせて約57,000台の車両を配備しサービスを展開しています。2003年にはいち早くネットワークによるすべての駐車場を管理するなどIoTの運用を開始しており、カーシェアリングにおいても稼働状況や走行状態、車両状態などの多様なテレマティクスデータを蓄積しています。

蓄積されたカーシェアリング車両のテレマティクスデータをもとに、事故を起こさずに走行した距離を「あんぜん走行距離」として積算し、あいおいニッセイ同和損保の自動車保険を新規で契約する際の保険料を「あんぜん走行距離」に応じて最大20%割引します。

割引の概要

パーク24が蓄積したタイムズカープラス車両の走行データをもとに、タイムズカープラス利用の際に事故を起こさずに走行した距離を「あんぜん走行距離」として積算し、新規で自動車保険を契約する際の保険料から最大20%が割引されます。

あんぜん走行距離 6等級(S) 7等級(S)
500km以上1000km未満 8%割引 2%割引
1000km以上2000km未満 15%割引 4%割引
2000km以上 20%割引 5%割引

本割引はあいおいニッセイ同和損保が提供するワンサポ無事故割引(24時間自動車保険無事故割引)にパーク24が蓄積したタイムズカープラス利用時の無事故実績を追加反映するものであり、ワンデーサポーター契約の加入実績がある場合には当該契約の実績を合算評価して割引率を決定します。

 

自動車保険もカーシェアリングの魅力の一つ

https://plus.timescar.jp/use/return.html

メリットの多いカーシェアリングですが、その中でも自動車保険についてカーシェアリングは非常に便利にできていて、カーシェアリングの利用料金は乗った時間分だけの支払いですが、そのリーズナブルな利用料金の中に自動車保険料金も含まれています。

NOC(ノンオペレーションチャージ)は2~5万円ほどかかりますが、これさえも都度300円ほどの安心パックなどの名称の保険代をオプションで支払えば免除されてしまいます。これがあるためにユーザーは安心して利用することができますし、これまでクルマにはそれほど関心がなかったというペーパードライバーも利用してみようかと考えるのです。

今回のパーク24とあいおいニッセイ同和損保が提供するサービスは、カーシェアリングのユーザーにとってはそれほど関心のあるようなものではないと思われますが、これまで多くの人が意識しなかった、カーシェアやレンタカーでも安全運転を続けていれば何らかのメリットが享受できるということに気づかせてくれました。

損得の問題ではなく、所有する時代から利用する時代へとモビリティライフは変化したといわれても漠然とした感覚しかなかったものが、このような具体的な動きが出てくることにより、より実感として感じられるようになってきます。

 

安全運転するほどカーシェアが安くなる時代

今回の取り組みは、カーシェアやレンタカーで安全運転を続けれいれば、マイカー所有の際に新規で自動車保険に入る時に割引を受けられるというものですが、このように、これからのカーシェアは安全運転を続けると利用料金などが安くなるなどのメリットが享受できるようになるのかもしれません。

今でも、タイムズカープラスなどでは、利用中に急発進や急ブレーキの少ない安全運転をした場合にはポイントがもらえる仕組みではありますが、そんなレベルではないようなサービスが受けられる日も近いということでしょう。

 

まとめ

最近、街中でカーシェアリングのクルマを見かけることが多くなりましたが、利用者がすでに130万人を超えているというのは正直驚いたところです。今後はさらに増えていくでしょうから、今回のあいおいニッセイ同和損保とパーク24のような取り組みはどんどん登場してくることになると思われます。

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